--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2016.02.05

単発コミックス


天賀井さんは案外ふつう(1) (ガンガンコミックス)
 案外ふつう。ということは、ふつうじゃないことが予期される人物なわけで。どんなお話なのか、読んでみたら、ほんとに「ふつうじゃない」属性がてんこもり、しかし振る舞い自体は「案外ふつう」の女の子で、たいへん魅力的なヒロインでした。
 ストーリーもいろいろとてんこもり。裏表紙のあらすじを見ると「伝奇ミステリ、切ない兄妹愛とほのかな恋愛、どろどろとした一族の因習」といった話なのか?と思えるのですが、実際に読んでみたら、全体に陽性というか能天気というか、殺伐としつつ明るい雰囲気で、意表を突かれたなぁと。あとがきによると「日常系伝奇コメディ」だそうで。事前に読み取れなかったのが悔しい……。
 ところでこれ、個人的に「座敷牢に入れられた兄」というくだりに惹かれて、というか字面だけでなんか萌えて購入を決意したのですが(元から原作者の小説が好きということもあるけれど)、その兄のビジュアルの強烈さには、全身から力が抜けて崩れ落ちるってレベルじゃねーぞ!リアルに本を取り落としたぞ!……でした。


遠藤淑子作品集 ヨシツネ (バーズコミックス スピカコレクション)
 遠藤淑子の短編集。表題作の「ヨシツネ」は前後編、ほかすべて単発で完結の短編。しかしタイトルに冠したわりに、「ヨシツネ」は尻切れとんぼな感じで終わっていて、あれ?となってしまった。なんだろな。続きの構想はあるのか、あったのか。これが収録中の最新作というのも若干辛い。
 他の短編はしんみり感動系の短編、こちらもいつもの遠藤淑子。しかし個人的な好みの度合いでは絶対こっちだなぁ。いつもの、と言いつつ、巻末を飾る「手紙」は、構成と演出の積み重ねの妙があって、手をかけた短編だなぁと思いました。しみじみと面白かった。
 しかし絵にはどんどん手をかけなくなってるよなぁ。32ページの短編の中で同じ背景素材を四回も使うのはどうなの。ふと気がついて、以後気になってしょうがなくなってしまった……。
スポンサーサイト
2016.02.04

さいたまけんみんですからー


このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)
 話題になった埼玉disコミック。とは言うものの、あくまでもネタで、自虐も含めて、ギャグマンガとして描いているので、埼玉県民としても笑い飛ばせる。むしろいじられ楽しく読める。そこが重要。
 さらに、虐げられた埼玉県民が、茨城県民をさらに下層と見なして侮蔑するという構図も取り入れていて、作品の多重化を行っているという。disに重ねたdis。皮肉に重ねた皮肉。
 そんでもって、描いていたのは作者が埼玉在住の時のみ、埼玉から引っ越したことで続きが描けなくなったというのが誠実。作品に対しては、未完で放り投げてしまったということで、誠実どころの騒ぎじゃないですけれども!ちなみに奥様が茨城のご出身だということで、茨城もネタにした、とあとがきマンガにありました。
 ……じゃあパタリロの中で千葉をネタにしていたのは(略)……いやギャグですからね、うん。うんうん。
 話題性のみならず、1980年代前半の作品群ということで、ちょうど作風が確立した頃。美しい手描きトーン、鋭利な美形キャラクターなど、「あのころの魔夜峰央」にガチはまりしていた世代(つまりワタクシ)には、懐かしさも含めて楽しめるものでした。あのころの魔夜峰央……あのころのパタリロ、あのころのラシャーヌの続きが、読みたかったなぁ。
2016.02.01

ぞっかん


マネーフットボール 3 (芳文社コミックス)
 応援継続中ということで。1巻2巻同様、3巻も堅実に面白かった。ただ、その堅実さがやはり地味な印象に繋がってもいて、「雑誌に掲載されていたら、その雑誌の層を厚くしてくれて良い」というくらいの立ち位置のような。ゆえにコミックスの初動が良くない作品になっちゃっているのかなぁ。いや面白いんですけれど。
 サッカーにはほんと詳しくない私ですが、監督交代ブーストの解説とか、連戦によるテンションと疲労蓄積の乖離とか、すごく納得のいくもので面白かった。「マネー」としては、オフサイドの金額換算がまた面白く。
 だらだらと続いたらいまひとつになりそうだけれど、作者が描きたいものを描ききるまでは、しっかりと続いて欲しい。応援のコミックス購入、続けます。


白暮のクロニクル(7) (ビッグコミックス)
 読んだのは年末で、少し時間が経ってしまいましたが。相変わらずの1巻完結ミステリの面白さに加え、いよいよストーリーが核心に迫ってきて、読み応えのある一冊でございました。
 しかし今回、完全に無辜の、因縁も関連もない、現在進行形で生きて会話して人間関係を結んだキャラクターが犠牲者となったことで、なんとも言えないしんどさがありました。将来の夢や生い立ちを語って好感度を上げた後ゆえに、なおさら。いや全部狙ってのことなのでしょうけれど。
 おそらく、この先で主人公達の捜査のモチベーションをさらに高める機能も果たすのでしょう。それにしても、辛かった。


サイケまたしても 4 (少年サンデーコミックス)
 こちらも1巻完結構成ながら、全体を通しての佳境に入りつつあります。多分。いやまだまだ続くかもしれないけれど。
 能力バトルもので、1エピソード1巻をここまで徹底しているのは実はすごくレアなんじゃなかろうか……と、ふと思った。1エピソードずつ、きちんと完成させてから(あるいは完成の目処がついてから)雑誌掲載し、次のエピソードの開始直前にコミックス発売、という流れを取っていますが、これ作者の信用の無さ(過去作品の長期休載・尻切れ完結歴)とともに、作者がとてもとても大事にされた態勢でもあるよなぁ、と。過去作品での実績、愛される作風と人柄、そういったもので編集者に愛されている漫画家(想像するのみですが)は、何かしらあっても必ず何度も表に出て来る。そんな気がする。
 ともあれ、お話は円熟期の感。能力バトル、新たなる仲間、ライバル、敵の一面。そして、主人公側の抱える問題、葛藤、さらなる事件。前巻は「敵」の設定に少々の無理を感じる部分もありましたが、今回ある程度内情が明かされた(だいたい予想通りでしたが)ことで、対決への期待が若干高まりました。この先も順調にお話が進んで、綺麗に完結してくれたらいいな。って気が早いか。
2015.11.12

かつて好きだった

 そして今も現役。


[まとめ買い] マネーフットボール

 十年とか二十年とかそれくらい昔、けっこう好きだったマンガ作品の作者がツイッターで、現在の連載作品が、コミックス初動の悪さにより打ち切りの危機であると言っていて。
 試し読みがけっこう面白かったので、注文して購入しました。

 試し読み http://comic.pixiv.net/works/1811

 わりとストレートに、題名そのまま。お金とサッカーの話。
 プロスポーツ選手とお金の関係を描いた作品は、青年誌におけるスポーツものの細分化ジャンルとしてそれなりに本数が存在していますが、読んでいてどこか不穏な印象を受けることも多く。
 それは、スポーツ選手が時に高邁な精神を求められる職業であること、またその生命が短いものであることにより、どろどろとしたお金の話を見せられることに抵抗感があるのかなぁ。とか、ぼんやり思ったり。

 この作品の場合、ほのぼのとした作風と、主人公の行動原理(お金にこだわった言動をする理由)が明確、かつ深刻になりすぎず情に訴えるものであることにより、その「読み手の居心地の悪さ」がほぼ発生しないのが、独自の味。
 人によっては物足りないと思うかもしれませんが、私としては、とても嬉しい。有り難い。優しい作品。

 熱を持って追いかける、という感じではないけれど、じっくり読み込んで読み返して楽しむに耐え得る。長く続いて欲しいなぁ。連載継続祈願。


2015.10.06

つかず離れず

いっとき、というか一作品でとても傾倒した作者さんなわけですが。ずっと作品は追いかけつつ、途中で脱落したりもして。ゆるめのファンでいること、それがいいのかも。


サイケまたしても(3) (少年サンデーコミックス)

 うえき以後の連載の中ではいちばん1巻の熱量が高かったので、なかなか気に入りのシリーズです。絵の安定性も高まっている。シリーズ連載で、エピソードごとに完成後の掲載という形式を取っているらしく、そういう意味での安定・安心があります。なにしろもう、あまりにも、長期連載の信用の無い作家さんになってしまったから……。
 それはそれとして。以前の読み切り作品「ネガティブレイン」との関連性が提示され、ぐぐっと面白さが増してきた感があります。ネガティブレインは発表時に短編としてとても面白く読みましたが、今回のコミックス収録とともに、作者が青年誌初掲載にあたって様々に試行錯誤をしたことが明かされており、それがまた興味深かった。
 ただ、その「青年誌ゆえの描写の変更点」による面白さ、マンガとしての底力のようなものが、今回「少年誌のバトルマンガ」の世界に吸収されたことにより、若干の齟齬というか違和感が発生しているようにも感じたり。
 過去作の主人公を対立軸として出してきたことは、個人的には、燃え度を高めるよりも、予定調和的な流れを予想してしまったというか。うーん。
 でも、こういう、主人公が打ちのめされる展開は大好物なので。作品自体の愛すべき不器用さ、青臭さも含めて、今後も見守っていきたいと思っております。はい。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。