2011.03.24

ゆるゆると

 お品書き:「満潮!ツモクラテス(2)」「イシュタルの娘~小野於通伝~(2)」「BUTTER!!!(2)」

 続き続き。今はなんだか、新しい作品に手を出すよりも、慣れ親しんだ作品の続きを追っているほうが楽。


満潮!ツモクラテス(2):楽天ブックス
 高値安定の片山まさゆき。なんですが、主人公(のひとり)が鼻持ちならない性格というのが、わりと新しいこのシリーズであります。
 今までは、性格にいろいろと問題はあっても、まわりを不愉快にする嫌われもの、ということは無かったものね。しかも「お金に汚い」というのは、主人公としてもう致命的な弱点。それがこの先どう変わっていくのか、あるいは変わらないのか、楽しみだったり。ところで、前作の脇役はともかく、ヒロインを出しちゃうのってどうなんだろう。新しいキャラに集中させて欲しいんですが。


イシュタルの娘~小野於通伝~(2):楽天ブックス
 とにかく、こまごまと描き込まれた絵を見ているだけでお腹いっぱいになります。しかし物語はさらにお腹いっぱいになれる密度の濃さ、という。
 意に染まぬ契りを交わすところを、忍者にどうにか助けてもらいました。には、なかなか意表を突かれましたが! ともあれ、じっくりと読み込みたい作品であります。そこらの戦国便乗作品とは一線を画す出来なのは、さすが。


BUTTER!!!(2):楽天ブックス
 ううむ面白い。なんだか悔しいんだけど面白い。
 主人公(どっちだろう? まあ二人ということで)をはじめとする登場人物がほぼ全員、自意識過剰すぎて、見ていてのたうちまわるというか、若々しい痛々しい。んだけど、そういう人物たちが傷ついて、傷つけあう様というのは、たいへん面白いんだよな。青春な部活ものとして、だいぶ等身大……なのかも。
 表紙と内容が一致していない(出番的な意味で)のは、ちょっと残念であります。