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2012.07.31

7月の総括

 だらだらしています。だらだら。
 今月もゲームに時間をだいぶ取られました。ルートダブルはクリア、しかしその後もちまちまとメッセージ埋めたりエンディング回収したり。ロボノもクリア、こちらはトゥルーエンド回収で実績もほぼオール回収、綺麗さっぱり。PSO2は日常みたいなものですね多分しばらくの間ね。
 本ももっともっと読みたいのですけれど。積みまくっているのですけれど。

 小説その他は8冊。だいぶ少ない……というか、一桁はやっぱりかなしい。この分だと、今年の年間読破冊数がお寒いことになりそう。ううう。せめて二桁、だよなあ。積んでる本がどれも分厚いので、しんどかー。です。

 コミックは30冊。こちらはまとめ読みとか続巻とか新規とか、それなりに数と種類を読んで、充実感がありました。萌えと燃えを存分に補給したい欲求は日に日に高まるばかり、の、今日この頃なのであります。

 今月の一押し。

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All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
 読書メモはこちら。評判を聞いていた通り、たいへん面白うございました。基本的に、主人公が死にまくる系のループもの、好きなんだよなあ。後味の苦さも効いてる一冊。

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花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
 読書メモはこちら。これまた評判の通りの良作。素直に応援したくなる主人公がまた可愛いんだ。けなげなんだ。作者の過去作も読んでみようか考えちゅう。

 8月こそは、読書量を増やしたい。とっても増やしたい。コミックも小説も。頑張ろう、たぶん。頑張りたい、たぶん。ゲームもやりたい……ふりだしにもどる。
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2012.07.30

好きなシリーズであれば

 珍しく今月中に読み終わったぞ。今月発売のリプレイ。

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ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ナイツ(3) ナイトアゲンストナイト (富士見ドラゴンブック)
 前月発売の「デイズ」に引き続いての刊行で、なんだかあっという間。
 相変わらずのシリアス路線、読んでいて面倒くさく思う場面も多々あるこのシリーズですが、今回は文句無しに面白かった。やっぱり、主人公(PC1)を追い込むだけで終わっちゃ、鬱憤がたまっちゃうんだよね。それなりの決着、立ち位置を確保させてはじめて試練の意味があるし、成長物語として楽しむことも出来る。
 ずっと引っ張ってきたNPCとのしがらみや、PCの因縁エピソードの大半が消化されたのも嬉しかった。毎回思うことだけれど、NPCの活躍やNPCへの思い入れよりも、PCの活躍に注力して欲しいので。今回は、前の巻で関係性の深まったラハブと瑠璃の関係性にニヤニヤ出来ることもあり、過去のNPCとの訣別もあり、いろいろとカタルシスがありました。満足満足。
Posted at 23:59 | 読書メモ | COM(0) | TB(0) |
2012.07.29

少年まんがたち

 つづきものたち。

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ボールルームへようこそ(2) (講談社コミックス月刊マガジン)
 1巻同様、とにかく絵が熱い。動き、表情、絵の魅力だけで痺れさせられる。反面、ストーリーの転がし方はどうにもぎこちないというか、なんでそういうルートを辿るん?と思わされることがしばしば。そういう意味で、1巻ラストの無駄な引きは、あまり好きになれない。登場人物の造形についても、主人公はじめ表現がブレブレで、一個の人格として好きになったり思い入れたりするのが難しい。
 まあ、そういうの全部差し引いてなお、絵の素晴らしさとダンスという題材の良さが勝って光っちゃう作品なんですけどね!マンガとしちゃ、正しいのかも。

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ドールズ フォークロア(2) (ライバルKC)
 なんとなく2巻も読んでみたよ。なんでってサブキャラにいいかんじのメガネ青年がいるからだよ。
 すがすがしく中二系な異能もの、暴力系ヒロインもあるよ。上記「ボールルーム」とは反対に、キャラクターとストーリーは一生懸命やってる感じなのだけれど、絵の説得力が追いついていかないのがもったいない、という。この手の少年向けバトルものにはありがちなことですが。キャラの表情の引き出しが増えるだけで、だいぶ違うだろうになあ。ライバルKCって、そのへんが作品によって凄い差があるんだよなあ。
2012.07.28

誰が読んでも

 いい作品だな、と思うものって、確実にある。

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花もて語れ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
 既刊4巻まで、読破。
 だいぶ前に買い揃えて、ちまちまと読み進めていましたが、8月には5巻が出るということで、スパートかけて読み終えました。噂にたがわぬ良作。
 引っ込み思案な女の子が、朗読と出会って才能を開花させていく……と書くとサクセスストーリーのようだけれど、いかんせん朗読というもの自体がマイナーなので、良い意味で内輪っぽい雰囲気を保っているのがポイント。ちなみに、音読と黙読についてのくだりは、すべてが腑に落ちるものではないけれど、成程と唸らされるものでした。
 朗読シーンの奔放なイメージの奔流と、サブエピソードの人情噺を楽しみ、さらにヒロインの地味で無器用な、けれどとても誠実で優しい性格を愛でる。そして、題材に好きな物語が取り上げられた時の破壊力は半端ない。
 個人的には、花さき山は昔々から好きな話なので、本気で刺さりました。滝平二郎の名作すぎる絵本というビジュアルが先にあるのに、よくぞまあ挑戦したなあ、という敬意もあり。
2012.07.27

「ルートダブル - Before Crime * After Days」感想?#3.5

 ルートダブル布教のポイントを考えてみたよ。

 1.Infinityシリーズの流れを汲むADV史に残る名作だよ(正統派ADVクラスタ向け)
 2.ユーザーレビューは軒並み高得点でTwitterでも話題だよ(評価重視ADVクラスタ向け)
 3.キャラクターとの感情の同調度を入力する斬新なシステムだよ(システム萌えADVクラスタ向け)

 4.きっちり構成されたSFサスペンスで殺人もあるよ(ミステリクラスタ向け)
 5.BCという能力と近未来の管理都市の設定がサイエンスフィクションしてるよ(SFクラスタ向け)

 6.バッドエンドには虐殺ルートもあるよ(ゴア&リョナクラスタ向け)
 7.みけおうデザインの女性キャラは破壊力抜群の可愛さだよ(美少女クラスタ向け)
 8.少年とおっさんのダブル主人公が互いにツンなバディで燃えだよ(ブロマンスクラスタ向け)
 9.メインキャラ9人のうち3人がメガネでサブキャラにもメガネいるよ(メガネスキークラスタ向け)

 10.いいから買え(最後は誠意を込めて説得)

 うん。まあ、なかなか、難しいね。
2012.07.26

もう適当

 いっかんとぞっかん。

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千年万年りんごの子(1) (KCx(ITAN))
 以前読んだ短編集「地上はポケットの中の庭」が良かったので、長期連載はどんな感じかしらんと期待半分不安半分。
 昭和中期。捨て子であった主人公が、青森のりんご農家の入り婿になるところから始まる物語。内面に孤独を抱えつつも、次第に溶け込みつつあったところで、ふとしたことから土地の禁忌を破ってしまい、それが妻にふりかかってしまう……と。
 面白いことは確かなんだけれど、とにかく読んでいて終始じわじわと重圧を感じるというか、空気の重みが肩にのしかかってくる感じというか。その「重さ」と、見やすくて美しい絵とのギャップが、なんとも。いい感じに肌がぞわぞわします。
 とりあえず主人公に望みを託したい。後ろ向きにならず、流されず、愚かなふるまいをせずに、行動してほしい。

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のりりん(5) (イブニングKC)
 相変わらずのマイペースで描かれていく自転車マンガ。実質、自転車入門マンガと呼んで差し支えないかも、という印象がますます強くなっていくんですが、それでも読んでてだいぶ面白いから困る。困る?
 しかし今巻は、主人公がとうとうマイ自転車を組み上げたりとか、うれしはずかしツーリングに出かけたりとか、けっこう動きがあって、読み応えは前巻よりだいぶあった。有り難や。
2012.07.25

エポックメイキング

 レーベルの呪縛を。

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All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)
 ハリウッド映画化ってまじっすかー。企画がポシャらず通ればいいねえ。つうか最近ハリウッド、こういうの好きだな。
 有名作品、だいぶ前から気になっていたんですが、今さら読みました。冒頭、初陣で戦死を遂げる主人公。気がついたら三十時間前に戻っていた。そこから始まる、死しては戻りの幾度もの繰り返し。ループもの&異星人侵略もの、そこにだいぶ濃厚にミリタリー色。ハインラインっぽい(というか「宇宙の戦士」っぽい)と言われるのも納得。ハヤカワや創元から出ても違和感の無い内容。というか、よく出してくれたなあスーパーダッシュ文庫ちょっと見直した。
 戦場の雰囲気、ループの無常、憧憬たるヒロインは“戦場の牝犬”。表紙のイメージはぴったり。実に面白かったです。願わくば、この倍とか三倍とかの分量で読んでみたかった。

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クラインの壷 (講談社文庫)
 今さら読んでみましたが、1989年に書かれたとは思えないほど、ゲームについて、仮想現実についての描写が冴えていて、もう、驚くってレベルじゃない。平身低頭。
 その後、ラノベレーベルで似たような設定の作品がうぞうぞ出たわけですが、小説としての手触りの厚さがさすがの凄み。作中で起こっている事件の規模そのものは(より大きな陰謀に繋がることは示唆しているものの)ごく小さいのに、緊迫感が凄い。携帯どころかアパートに固定電話も無かったりして、時代を感じる部分が多々あるのが、逆になんかSFっぽくも感じられてしまうのが、また面白かったりして。
Posted at 23:59 | 読書メモ | COM(0) | TB(0) |
2012.07.24

「ルートダブル - Before Crime * After Days」感想#3

 まだまだ語り足りないルートダブルのこと。
 今回は、初プレイ時のキャラクター達の印象とか。
まただらだらと長文です。まとまり無いです。自覚しています。ほとばしってます。

 ゲーム開始時、AとBのどちらから始めるか、本気で悩みました。
 体験版から入った人は、必然的にルートAから開始となってしまったらしい。であれば、ルートBから始める方が、貴重な少数派になれるのかな?とか。
 ストーリーそのものはルートAのほうに強く惹きつけられる。AfterからBeforeという流れも面白そう。とか。
 渡瀬と夏彦、感情移入しやすいのは渡瀬のほうだろうけれど、見た目としては夏彦がたいへん気になりますね。とか。
 さんざん悩んだ末、記憶喪失という定番設定がゲームの世界に入り込みやすそうだな、ということと、公式サイトにあったセンシズ・シンパシィ・システムの例が面白そう&気になるものだったことで、ルートAから開始。

 いきなり災害発生、のプロローグでかなり引き込まれました。なにしろ原子炉の事故という題材が題材で。お馴染みの用語がずらずら出てくるけど、これ、二年前にプレイしていたら、ちんぷんかんぷんだったろうなあ……という感慨を抱きつつ。
 序章、緊張感を煽ると同時に、テンポよく紹介されていくサブキャラクター達。説明されている感がちっとも無いのに、きちんとプレイヤーに基本情報が刷り込まれるのが、後になって思えば秀逸でありました。

 ルートAでの、キャラクターの印象。

 笠鷺渡瀬というキャラクターは、とにかく最初に手に触れた瞬間から、善たる属性の象徴のような存在であり、また男性としても本当に「いい男」でした。失った記憶に色々な意味で悩ませられながら、常に己の手の届くことを為そうとする。

 レスキュー隊の女性ふたりは、絵が可愛すぎて違和感があるなあと最初のうち思ったのですが、レスキューへの真摯な想いに触れるうち、また渡瀬との感情のやりとりを見るうちに、そんなこと関係なしに「いい女」達だな、と思えるように。

 悠里は、キーパーソンなのは分かるけれど、早くいろいろ教えてくれ!渡瀬を信じてくれ!と、焦れったく感じ続けました。しかし、この怯えこそが最大の謎にしてトラウマなんだろうな、と思うと同情を禁じえず。しだいに「守ってやりたい」「渡瀬が善人であることを分かって欲しい」と願い続けるように。

 恵那は登場シーンのずっこけっぷりが可愛くてもう。しかし最初はやっぱり鬱陶しく、煩いよ一般人黙ってろとか感じたけれど、作品内でレスキュー隊員達と打ち解けていくのと同調して、どんどん好きになっていきました。ラスト近くは、むしろ唯一の救いにして支えに。

 宇喜多は登場からもうずっと徹頭徹尾怪しい人物としか見えなかったんですが、渡瀬との躊躇いがちなやりとりを経て、互いの理解が進む様子を見て、大人の男同士で頑張っている図っていいな、と。あと、地の部分がとても誠実な人物なのではないか、とも思いました。それゆえの暴走が心配でもあったし、疑念を打ち払えないことが辛くもありましたが。

 ルートA→ルートBとプレイしての、ルートBキャラクターの印象。

 夏彦。凄くギャルゲちっくな立ち位置なのに、そこはかとなく漂わせる諦念めいた無気力さ、そして平穏な日常にしがみつく様子が、どこかしら不穏。時間軸の謎とともに、深く感情移入してしまいました。

 悠里。こんなに可愛いのに引きこもりとか、残念すぎるよ!というのが最初。謎めいた先導者としての顔を見せられるたびに、ルートAと同種のもどかしさを感じ、夏彦との、同情しつつ同情される、天秤のような関係性に心惹かれ。

 ましろ。いまどきごはんを作りにきてくれる幼なじみとか、それってどうなの便利すぎない?っていうか悠里との間に割って入ろうと必死なん?と、けっこう冷ややかに見てしまったのですが、一緒にいるうち、いつしかほんわり和めるようになり。

 サリュ。ルートAでの「こわいおにゃのこ」というイメージが先にあり、冷徹な娘さんかと思いきや、なんか「守る」とか言ってるし、感情を理解できないとか、無器用可愛すぎるんですけど何これ困った。いや困らないか。ルートAでの暴走っぷりは、あれはまさか……。もやもやと考え。

 サブキャラとして登場した恵那はもうとっても素敵な「先生」で、ぶっちゃけルートAでは「本当に教師なのか?」と疑うことも多々あったのが、真に生徒想いのいい先生だったんだな、と。
同じくサブキャラ登場の宇喜多は、これまたいい「隣のおじさん」していて、なにやら悩める様子も垣間見え、恵那と同じく印象のスライドが。
 洵については、キャラクターのブレはほぼありませんでしたが、ルートA終盤のあれはやっぱり異常事態だったんだな、という気持ちが強まりました。

 ……とまあ、ルートAとルートB、それぞれキャラクターとのファーストインプレッション。
 ここからさらに、ゲームが進むにつれ、印象はどんどん変化していきます。さながら、「人」との付き合いの如く。

 そのへんは、また今度。またそのうち。ネタバレ有りで書きたいな、と思っていますが、なにしろ長文ばかりで、どうなることやら。
2012.07.23

「Robotics;Notes」プレイ感想#2

 ロボノ感想、続き。
 今回は、海翔以外のキャラクターの印象と萌え語り。ストーリー、システムについての感想。クリティカルなストーリーのバレはありませんが、微妙に内容に食い込みます。ご注意ください。

 海翔と並んで、いろいろ言われるあき穂。ご多分にもれず、だいぶ苦手でした。
 金銭に対する認識の甘さ(高校生らしいっちゃらしいんですが)や、他人の都合に斟酌しないこと(淳和のトイレ妨害とかどうかと)等が、やはり鼻につき。さらに、基本的に前向き猪突猛進キャラで、ヘコむ場面が前半には殆ど無い。ゆえに、可愛げを見せるシーンが少ない、という。
 しかし面白いのは、これらの要素は、海翔の、常に醒めたテンションの内面視点で生暖かく見守ると、だいたい払拭できるものなんですね。良い構造なんですが、それゆえに、海翔フィルタを通さないあき穂視点のシーンでは、身勝手な印象が余計に際立ってしまったような気がします。

 淳和は、ヘタレっぷりと涙目とフラウにもてあそばれる様が素敵でした。ただ、ストーリーの根幹に関わる部分が少なすぎて、もったいない。与えられた設定と属性からして、もっともっと膨らませることが出来るキャラだったはず。都市伝説好きという設定は、ギャップがあって物語にも関われて、なかなかいいと思うんですが、個別エピソードでほぼ生かされなかったのが残念。

 アイリは、くぎゅの声が可愛すぎ&キャラクター設定的3Dモデリングが一番しっくりはまっていて、普通に見た目から可愛いと思える娘さんでした。ゲジ姉との落差で二度美味しい。思わずアップにして舐めるように見てしまったり。へ、へへへ変態ちゃうわ!個別エピソードも、子ども枠ながら唯一糖度のあるもので、おいしゅうございましたご馳走様でしたカイやさしい。

 フラウかわいいよフラウすてきだよフラウ。まるでbotの如く2ch(@ちゃん)語の定型文でしか話さない(全台詞の七~八割がネットスラング)、たまに違うことを喋ったと思えば腐女子脳全開。だがそれがいい。生きることに無器用そうなところ、しんどい過去にしんどいイベントを背負いつつ今ある自分を崩さないところ。実に科学ADVシリーズらしいヒロインで、たいへん魅力的でした。願わくば、いつの日にかタクさんとの共演を是非。

 昴はすばらしかったです大好きです。かなりツボ直撃ヒットなキャラで、登場シーンでは終始ニマニマしておりました。メガネ、秀才、生意気後輩、嫌味&正論吐き。あげくにネタ属性の弱点保有、女子に弱くて動揺すると噛み噛み萌えキャラ化。しかし心の奥では真摯にロボットを愛するけっこうな熱血キャラだったりするって、どんだけ盛る気よちょっと素晴らしすぎるンですけど!?どのキャラと絡んでも楽しすぎて、ほんと良キャラでした。っていうか昴ルートはよ。はよ。

 ロボ部の面々が会話したりぐだぐだしたりと絡んでいるシーンは、だいたいにおいて見ていてとても楽しかったです(ことにフラウか昴が居ると最高)。
 キャラが薄いとか、好きになれないとかよく言われていますが、個人的には全然そんな風には感じませんでした。そりゃカオヘのギガロマガールズやシュタゲのラボメンに比べたら、壊れっぷりや変人っぷりの度合いでは全然かないませんが、キャラの濃淡って別にそれだけじゃないでしょう。
 ちゃんと「ものを考えて」「自律した意志を持って」いることは感じられたし、それぞれに愛着も持てましたよ。

 その他のサブキャラについても、中盤から終盤にかけて反則的に好感度の増す人物が多く、全体にいい雰囲気でした。
 特筆すべきは、ほぼ全員に、きちんと「家族」が出てきた点。
 カオヘ・シュタゲでは、あれだけの事件に巻き込まれているのに、親の存在感は、ほぼありませんでした。それはそれでひとつの選択ですが、個人的にはやっぱり親や教師といった年長者も配してくれるほうが好みだし、誠実さを感じます。
 以前から何度か書いている通り、良質のジュヴナイルには、尊敬できる年長者の配置が絶対に必要。そういう意味で、最初から最後まで素晴らしかった八汐父には、名バイプレーヤー賞を捧げたい。

 ……あー、そうか。ロボノは「ジュヴナイル」の系譜なんだな。前二作はもっとアングラというか、ラノベの文法により近かった(親の排除はラノベの常道)。
 そこが、決定的な違いなのかもしれない。

 閑話休題。

 物語中のサブキャラの扱いについては、おおむね満足ですが、ラストのあの展開に持って行くためには、描写の絶対量が足りなかったよなあ。とは思います。もっと丁寧に、細々と描写していてくれたなら、熱さが全然違っただろうに。もったいない。

 ストーリーについて。
 序盤は展開の遅さに苛立ちもしましたが、中盤以降、サスペンス要素が増してからは、ぐぐっと引き込まれていきました。淳和ルートあたりでキャラクター達への愛着がぐぐぐっと増して、フラウルートあたりからはもうノンストップ。アイリルートではさらに真相に近づき、テンションが高まる高まる。
 極めつけは、あのイベント。やっぱりこう、居心地の良かった場所が奪われる展開というのは、実に心が痛く、同時に胸躍ります。

 ラストに向けての展開は、なんだか異様に青春していて、盛り上がっていて、若干気恥ずかしいくらいで。
 ちょっと連想したのは「真夜中に書いたラブレター」。テンションが高まった時に一気書きした、そのまま……のような。個人的には好みの展開ではあったし、燃えましたが、それでも……それゆえに、もう少し伏線があればなあ、と。勿体無い感じも。
 あと、これは世間の評価に完全同意なのですが、余韻が足らないこと、細かい伏線を拾いきっていないことについては、画竜点睛を欠いた印象は否めません。魅力的な要素は沢山あったのに、すべてを生かし切ったとは、到底思えない。
 とは言っても、大筋は決着しているので、きちんと完結した感、着地した感はあるし、あしざまに言う程ではないと思います。

 でも、まあ、やっぱり。各キャラクターのその後については、もっと語って欲しかった。語るべきキャラが、たくさん居た。
 何よりも、最後にもう一回、ツイぽ、開きたかった……よ……。

 システムは、さんざん言われていますが、個別ルートの存在意義が薄すぎるのはやっぱり問題。ストーリーは実質一本道であり、まったく意味の無い分岐になっているってのは、致命的。
 っていうかこれ、勝手な推測ですが、ヒロイン個別のストーリーを組む構想もあったんじゃないのかなあ。それぞれ微妙に異なる世界観、異なる武器(淳和は都市伝説の知識と空手、フラウはプログラミングやネット知識、アイリはARを自在に動ける存在であること)でもって、戦うことが出来そうなキャラ達だし。そのへん、PC版カオヘを彷彿とさせます。
 ポケコンシステムは、大半のメニューが単なる飾りであること、ツイぽチェックが面倒であること(「居る夫。」以上に見に行く回数が頻繁なはずなのに初期カーソルが「居る夫。」固定なのは何故)等々、もう少しブラッシュアップして欲しかったなあ、というのが正直な気持ち。任意でWEBを見たり(Taboo!トップニュースだけ、とかでいいから。で、見たニュースのハッシュタグを、ツイぽで追いかけていく、という流れを作れば良かったのでは)メールを見たり(過去に受信したメールを閲覧出来るだけでも凄く雰囲気が出た筈)、あと何よりも、キルバラのプレイを可能にするべきだったんじゃないでしょうか!ミニゲームとしてさー。絶対、それは、必要だった。

 ツイぽ返信による分岐については、これもさんざん言われている通り、もっと親切にして欲しかったです。というか、通常プレイ画面の端っこに、常にタイムラインが流れていたりしたら、最高だったのに。
 私は普段からTwitter中毒なので、ツイぽという要素そのものは楽しめました。しかし、TLチェックの一発ボタンがなく、毎回ポケコン起動というワンクッションがあることが、カオヘでの直接トリガーを「引く」操作や、シュタゲでのリアルと同じく手に馴染んだ感のある「携帯電話を取り出す」操作に比べると、やはり大きく劣化してしまっていたと思います。

 他に気になったのは、クイックセーブの代わりの日付システム。プレイ中、さっと戻るには便利でしたが、あとになって見ても、どの日付がどの場面なのか、いつ、どのフラグを立てたプレイのデータが格納されているのか、全然分からないのが困りもの。
 コントローラのボタン設定も使い勝手がいまひとつ。初期状態でRBが強制スキップとか、まず確実に間違って押します本当にありがとうございました。Xボタンでのメニュー開閉とYボタンでのポケコン起動も、若干紛らわしかった。全体に操作感覚は今ひとつで、残念でした。

 とまあ、だらだらと書いてきましたが。

 総合的に見て、やっぱり、「好きになれるゲーム」ではあります。キャラクターで言うと、フラウと昴の破壊力はほんと凄かったし。瑕疵がたくさんあるあたりも、個人的には、ある種のチャームポイントに感じられてしまう。判官贔屓も、若干……いやかなり入っています。
 特別に格別に好きになってしまう「わが心のゲーム」ではないですが、普通にそれなりに好きになった「面白かったゲーム」というポジション。

 現在のネット界隈での悪評がほんと気の毒で、だいぶ肩入れしてしまいましたが。
 とりあえず、プレイして楽しかった。プレイして良かったと思っています。

 そして、アニメは素直に楽しみでありますよ。
2012.07.22

「Robotics;Notes」プレイ感想#1

 おなじみの科学ADVシリーズ。Amazon予約で発売日に届いておりました。

◆amazon link

ROBOTICS;NOTES(初回限定版 ポケコンバック型スマートフォンケース/設定資料集 同梱)

 うっかり限定版。

 今回はプレイ時期が発売からだいぶ遅れたこともあり(ルートダブルを必死こいてプレイしていたから……)いっときに比べて自分のテンションが下がっていることもあり、詳細なプレイレポ等はつけずに、さっくりとクリアしちゃいました。
 クリア時間は40時間。放置時間込みなので、実質、37時間くらい?フラウルートのフラグを立て忘れて、しばし悩んだぶん、普通より長めかも。

 全体の印象、長所と短所、世間での評判について等々。ネタバレなしでざっくりと感想を書いてみます。

 事前情報で、やたらと酷評されていたので、どんなもんかと恐る恐るプレイしました。
 評判どおり、ううむと首を傾げる箇所と、「いや、それは話盛りすぎじゃね?」と思う箇所とがありましたが、個人的にはADVとして見て普通に良作だと思います。欠点は多々ありますが、見るべき部分、愛すべき部分も沢山ありました。
 万人におすすめ!と言ってまわることは出来かねますが、私としては、じゅうぶん、好きなゲームと呼べる存在に。

 というか、必要以上に貶められている感があって、気の毒。
 シュタゲブレイク時のカオヘのdisられを思い出した、ということも、わりと同情的に見る要因になっているかもしれません。ロボノを酷評する人は「シリーズ前作のシュタゲでは」「シュタゲと比べて」が合言葉だもんな……カオヘどこいったよ。オイ。

 私は、シュタゲよりカオヘが好きな人間なので(全てにおいて、完成度の高さはシュタゲの方が上だと認めた上で、「好き」なのはカオヘのほうなのです)カオヘとシュタゲがシリーズといいながらまるで違う作品であったことを踏まえていたがゆえ、ロボノもまた「シュタゲの続編」としてではなく、「科学ADVシリーズの中の単体の作品」として見ることが出来た。
 バックグラウンドの陰謀論やら不親切なシステムやらにも(これらは決して褒められる要因ではないことは確かですが)耐性があったし、前作キャラの扱いも面白がることが出来ました。

 思ったのですが、この作品、見た目はとっつきやすそう&シュタゲでユーザーの裾野が広がっていたのに、楽しむことが出来るどうかが、ユーザー自身の環境や性格に関わってくる分岐点がいくつもあったことが、現状の厳しい評価に繋がっているのかもしれません。

 Twitterを日常的に使っているか。
 2ch(@ちゃん)語への抵抗感の有無。
 繰り返されるロボットアニメ小ネタの知識。
 シリーズ作品を二作ともプレイしているか否か。
 ロボット、あるいはロケットに、浪漫を感じられるか。
 勝ち負けに特化した対戦格闘ゲームをプレイをしたことがあるか。

 私は、最後のもの以外、すべてクリアしているので。
 しかし、こんなにも「ユーザーを選ぶ」ゲームになってしまったことについては、非難は甘んじて受けるべき。かも。

 付け加えて、個人的には「叙述トリックの技法を知っているかどうか」も挙げたい。
 ストーリー面ではなく、海翔のキャラクターの立て方に関わる問題として。

 海翔ってどうも視点となっている時の地の文章でかなり韜晦している感があるので、それに気付いて、内弁慶ならぬ内面ツンという特性と受け止め、鷹揚な気持ちで見守ってあげられるかどうか。
 実際、行動や台詞だけを抜き出してみると、決して悪い子じゃない。要所では誠実な姿勢を見せているし、自堕落なようでいて、意外にマメだったり、自己犠牲精神もある。
 自分を常に斜に構えて見ている、損な性分の子なんだ……と、脳内補完が働いた瞬間から、だいぶ好きになれました。

 なんだか長くなったので、いったんここで締めます。
 続きは次回。
2012.07.21

映画『おおかみこどもの雨と雪』

 公開初日、初回。見てきました。
 レディースデーを狙おうと思っていたんですが、TL上で見る人が多そう(=ネタバレ、まで行かなくとも、ほのめかしはありそう)なのと、会員ポイント使用で無料鑑賞可能な行き着けの映画館で上映されることを知ったので。

 :映画「おおかみこどもの雨と雪」公式サイト

 例によって、あんまり予備知識は無しで。
 細田守作品は、時かけは映画館で見ましたが、サマーウォーズは見たことがありません。そのうち映画館で見る機会があればいいな、と思っているうちに、ずるずると。あと、「僕らのウォーゲーム!」にはけっこう強い思い入れがあるので、いまひとつ作品コンセプトがピンと来なかった、というのもあるかもしれません。

 ともあれ、おおかみこども。
 初日、初回は、9時台のスタート。客入りは半分に満たない程度で、わりと拍子抜け。隣に小さい男の子連れの母親が座って、あれ、いいのかなポケモンと間違えていないのかな、などと余計な心配をしたりしつつ。途中、とても上品ながらベッドシーンがあって、子どもの反応が気になりつつ。
 ……ラストシーンで、そのお母さん、べろべろ泣いていらっしゃいましたよウン。

 小さい子ども(中学生以下)がいる親御さんには、本気で刺さる作品だろうなあ、と思いました。

 おおかみおとことの恋、生まれた子ども、突然の別れ。
 設定にファンタジー要素はあるものの、物語そのものは極めて地味というか、ほとんどが現実に即したもので、ぶっちゃけ、正統派な子育て作品の系列。
 ここまで「親子」「子育て」「子離れ」というテーマに特化した作品とは思わなかったなあ。
 わたくし、そのへんだいぶ欠陥人間なので、個人的には感情移入できるものではなかったですが、普通にいろいろと感動はしました。

 もちろん、アニメーション映画としての品質は折り紙つき。脚本、演出、演出、背景、音楽。程よいリアリティを保ちつつ、すべてを「無から作り出す」アニメーションの、それゆえの魅力も存分に発揮されて、実に目に贅沢な仕上がり。
 でもって、雪と雨の姉弟の可愛さはやばい。宇宙やばいレベルに可愛い。今までわたくし的に至高の幼児可愛いアニメだったトトロを越えたかもしれんです。そして、幼児時代が可愛すぎて、成長するのが淋しい、とか思わせられるのは、ある意味術中に嵌っているんだな……と。でも、成長してもやっぱり可愛い。とか思わせられるのは以下略。
 ことに雨がヤバかった見ていて頭が煮えるくらい可愛かったですハイ。育つにつれて父親に似ていくのがまた、ぐっと来る。

 うーん。いまひとつまとまらないな。
 とても良い映画だと思うし、評価されて欲しいけれど、個人的に、心に刺さるものではなかった。でも、刺さりまくる人は居るだろうし、それを否定するものではないというか、むしろ刺さらなかった自分が残念な人間だなあと思う。

 わりと複雑な気持ちです。

写真

 などと言いつつ、パンフレットの他にグッズもしっかり買っている件。ミニタオル可愛い。雨きゅん可愛いハァハァ。
 パンフレットは700円だっけかな。スタッフとキャストへのインタビューやら、評論家によるレビューやら、とにかく素晴らしく読み応えのある、充実の内容でありました。
 というか実写映画はアニメ映画パンフレットの充実っぷりを少しは見習っていただきたい。ええ、切に。
2012.07.19

遅刻ばかりの

 先月発売のリプレイ。

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ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デイズ(3) 若君†激突 (富士見ドラゴンブック)
 激突っていうから、ナイツのメンバーとの対決っていうから、さぞや派手なPvPが……と思ったら、ナイツ組からのあたたかい試練でしたー!みたいな。いや一応競争してはいるんだけれど、どうにも予定調和っぽくて。
 とかぶつぶつ言いつつ、たいへん面白うございました。キョウの押せ押せ青春ぱわー!に、あてられる瑠璃とか、素晴らしい構図だ。
 対照的な「昼」と「夜」の住人の、ひとときの接触として、感慨深い一冊でありました。
 あと、毎度のことながら、片桐いくみ氏のイラストがたいへん素晴らしく。ナイツ組がまた麗しいわー素晴らしいわー。

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アリアンロッド・サガ・リプレイ(9) 妖精郷のピルグリム (富士見ドラゴンブック)
 シリーズとしては安定。
 ただ、大陸の外どころか世界の外に行ってしまったことはともかくとして、完全に「大陸統一」から身を引いてしまう、と言い出すのは、けっこうショックだなあ。そりゃまあ統一した後はやることないでしょうけれど、だったらそこで一旦シリーズを終わらせれば良かっただけのことだし。人間同士の争い、戦争を主としていたはずのシリーズが、結局いままでと同じく「世界の危機、うわーもうだめだー」になっちゃうのか……という失望。
 ま、関係なしに、ふつうに面白くはあったんですが。フラグクラッシャーのアルがとうとう観念して一級フラグ建築士にジョブチェンジしやがったり、ぼくのかんがえたさいきょうのナヴァールが最高に最低だったり、初期リプレイからのゲストキャラがいたり。
 逆に言えば、アリアンロッドというシリーズそのものの集大成にもなっちゃうのかな。なっちゃうのかも。だったらルージュ組のフォローもお願いしたいところ。
Posted at 23:59 | 読書メモ | COM(0) | TB(0) |
2012.07.18

映画『崖っぷちの男』

 久しぶりになんか映画が見たいなあと思い。TLで見かけたこの作品を。

 :映画『崖っぷちの男』公式サイト

 分類としては……クライムサスペンス?
 高層ホテルの窓に立ち、飛び降り自殺を示唆する主人公。しかしそれは、単なる自暴自棄による行為ではなくて、ある隠された計画があり……という。
 基本的に主人公はずっとホテルの窓に立ち続けており、並行して描かれるのが、弟とその恋人による、ホテルの向かい側にあるビルでの「計画」実行の様子。

 はったりをきかせればいくらでもきかせられそうな設定と筋立てなんですが、監督がドキュメンタリー出身の人だそうで、なんというかあらすじを見て想像するよりずっと地味……というとマイナスのニュアンスに聞こえるかも。
 地に足のついたリアリティがあるというか。

 派手な映像効果に頼ることなく、しかしサスペンスな雰囲気はじゅうぶん。そこに、弟と恋人のやりとりや、主人公と交渉人の女刑事のやりとりで、若干の和みも入れ込んで、緩急のつけかたが非常にハマっている感。

 お話そのものは極めて単純な構造だし、開始からしばらく経つとある程度エンディングまでの予想がついてしまうのだけれど、観客に対する情報の小出しの仕方が上手く、主人公サイドへの感情移入もし易くて、ついついのせられて見て、手に汗握ってしまう。
 ちょっと絵的に弱いのが災いしてか、最後の対決シーンは若干あっけなく感じてしまったけれど、気持ちよいオチもつけてくれて、楽しく観終わりました。

 傑作!というのではないけれど、秀作、佳作。なかなかに味がある。
 暑い日、いっときの涼を求めて入る映画館で気楽に見るには、最適の作品でございました。

 あ、パンフレットは600円でした。
 読み物として面白かったのはプロダクションノートくらいで、インタビューも内容なし対象人物少なしで、だいぶアレな感じでした。おすすめしません。
 私は個人的なポリシーで買いますけれど。買いましたけれど。
2012.07.17

なかよし……

 衝動読み。

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わたしに××しなさい!(1) (講談社コミックスなかよし)
 既刊9冊、読破。賞を取ったということで、なんとなく。あとヒロインが目つき悪いメガネって素敵。ええ、素敵。
 トラウマ持ち無愛想主人公が、ケータイ小説のネタのために、弱みを握った男の子にいろいろ命令しちゃうぞ。という、まあ、なんというか。なかよしでその設定かよっていう。薄い本かよっていう。
 とは言え基本的にすべて寸止めだけれど、シチュエーションとキャラクターの表情で、えろい雰囲気のシーン満載。目ぢから有り、綺麗で華があってきっちり上手い絵は、クオリティ高し。
 大ゴマ多用、ストーリーの密度は薄めですが、可愛い&美形なキャラ絵を眺めるだけで楽しいです。
2012.07.14

だらだら

 マンガ若干強化期間。に、しよう。したい。

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雨無村役場産業課兼観光係 1-3巻 セット (フラワーコミックス)
 全3巻、読破済。
 だいぶ今さらな感じですが、フラワーコミックスあたりはなかなか手に取る機会がないからなあ。
 田舎の村役場、三角関係、過疎、村おこし。全体に緩やかな(決して「緩い」ではない)雰囲気が心地良い作品でありました。ちょっとした考え方の違い、食い違いやすれ違いはあっても、基本的に善属性の世界なんだなー。ほっとするなー。理想郷に過ぎるけれど。
 主人公の銀ちゃんが、等身大で親しみやすい、そこらに居そうで絶対居ない、絶妙なラインの「少女漫画的イイ男」で、読んでいて楽しゅうございました。

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それは私と少女は言った (KCx(ITAN))
 ある美少女の死から始まる物語。少女たちの心に隠された闇、をテーマとした、連作短編集。可愛くシャープで綺麗な絵と、心の深いところにある厭らしさのマッチングが魅力。
 観念的な台詞まわしや、ほのめかしが多く、するりと呑み込めない感が多々あるのは、狙ってのものなのかな。個人的には読みにくさに若干醒めてしまったのだけれど。
 最後の最後での逆転での負のカタルシスは、なかなかのもの。一冊完結、まとまった「一冊」。
2012.07.13

BD『宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘』

 トラブルで当日の販売が中止となった劇場限定版、7/11に届きました。
 なんか発送直前に意味不明すぎる確認メールが来たりしてどきどきしましたが、無事に到着してほっ。
 なんだかなあ。しっかりしてくれー。

写真 1

 分厚い絵コンテが嬉しい。表紙の森雪の美しさも嬉しい。
 価格は第1巻と同じく9,000円です。Amazonで買うことを考えると、だいぶ……物凄く割高ではありますが、四話入りだし、絵コンテはずっしり重いし、まあ満足。これで、本来劇場限定版が持っているアドバンテージである「通常版の発売に先んじて手に入れられる&劇場での興奮冷めやらぬうちに見ることが出来る」があれば、なお満足度は高かったと思うのですけれど。いや通常版よりは早く届いたけど、でも、ねえ。
 今さら言っても詮無いことか。

 そうそう、もしかして:お詫びなのか、本来パッケージには含まれないはずのポストカードが入っていました。加藤直之のイラスト、渋くも美麗でした。

 で、絵コンテ集。

写真 2

 樋口真嗣による、第3話の絵コンテ。こちらは問題(?)のワープシーンでございまーす。ちっちゃくて見えないかもしれませんが、スケスケはやっぱり雪で行こうよ!というやりとりが……。うはは。

 本編は、第3話から第6話までの収録。キリのよいところでまとめてあります。
 映像特典は特別上映「宇宙戦艦ヤマト2199」発進式上映会(名古屋と大阪の模様をまとめたもの)、それと特別番組「宇宙戦艦ヤマト2199」上映直前SP(TOKYO MXなどで放映した特番)。加えて、毎度おなじみのオーディオコメンタリー。今回は監督+古代@小野大輔、島@鈴村健一。
 発進式は45分くらい、特番は22分くらい。発進式のほうはなかなか見応えがあって面白かったですが、特番は、八割~九割が発進式の映像なので、両方収録している意味はあまり無いような気が……。
 まあ、宙に浮いたままにするよりは、こうやって収録してくれたほうが良いですね。
 コメンタリは前回と同様、若干雑談寄りかな。馴れ合った内輪話は少なめ。やっぱり監督参加ってのはイイ。
 チョーさんの三役掛け持ちは初代の緒方賢一三役掛け持ちへのリスペクトでもあるとか、そのへんの話はたいへん面白かったです。

 ともあれ、それなりに満足。
 しかしイベント上映+BD販売の楽しさ、次回はちゃんと味わえますように。不具合なんて、ありませんように。

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宇宙戦艦ヤマト2199 (2) [Blu-ray]
 Amazon価格、やっぱり安いんだよな……3,000円違うんだよな……ううむ。でもまあ、自己満足だから!いいの!お祭り参加という意味合いも有り。
2012.07.12

面白ければ

 ミステリ。SF。ジャンル小説だいすきなので、つまり、直木賞とかけっこう敵です。うそです。ミーハーなので読みます。

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盤上の夜 (創元日本SF叢書)
 直木賞候補作、珍しくSFがノミネートされたということで。SFというか、卓上遊戯と、そこに宿る……あるいは「降ろす」神めいた存在について描く連作。
 いずれも読み応えあり余韻ありで、一本読むたびにインターバルが必要になる濃厚さは、短編集というより作品集と呼びたいもの。
 個人的には「象を飛ばした王子」が気に入り。他の作品と違って、指し手が超然としておらず、痛々しさをより身近に感じられるから、かも。
 ちなみに「象を飛ばした王子」は現在、ここで全文読めたりするらしいです。太っ腹だなー。
 :【特別掲載】宮内悠介「象を飛ばした王子」

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猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数 (講談社ノベルス)
 久しぶりに読む北山猛邦。
 表紙といい、キャラクター造形といい、なんというか「メジャーになりたい」「メジャーにさせたい」かほりがぷんぷんと。つまりバカミスから羽ばたいた某作家みたいに、物理トリックミステリから羽ばたいて欲しいということですねきっとそうですね。
 味付けはわりとあっさりめ、ただし探偵のキャラが、例の問題に挑戦する人物像となっていて、なかなか惹かれるところ。捨て身すぎて見ている方はハラハラしっぱなしでしょうけれど。というか助手もっと役に立とうよ助手。フラグ立てる前に!
 ミッシングリンク部分は強引だったけれど、それなり楽しく読みました。キャラクター小説の側面を取り入れつつ、物理トリックを突き詰める。それはそれで、悪くない。うむ。
Posted at 23:59 | 読書メモ | COM(0) | TB(0) |
2012.07.11

2012年夏期・アニメ視聴リスト

 新番組チェック、いちおう完了。今期のアニメ視聴リスト(継続含む)です。
 この先、しんどくなって見るのをやめる作品が出る可能性もあるので、まあ暫定ということで。

 月曜日
  超訳百人一首 うた恋い。(テレビ東京)
 火曜日
  なし
 水曜日
  貧乏神が!(テレビ東京)
 木曜日
  夏雪ランデブー(フジテレビ)
 金曜日
  アクセル・ワールド(TOKYO MX)
 土曜日
  ソードアート・オンライン(TOKYO MX)
 日曜日
  聖闘士星矢Ω(テレビ朝日)
  宇宙兄弟(日本テレビ)
  クロスファイト ビーダマン(テレビ東京)
  スマイルプリキュア!(テレビ朝日)
  カードファイト!! ヴァンガード アジアサーキット編(テレビ東京)
  機動戦士ガンダムAGE(TBS)
  ファイ・ブレイン ~神のパズル 第2シリーズ(NHK-Eテレ)
  輪廻のラグランジェ(TOKYO MX)
  境界線上のホライゾンII(TOKYO MX)
  トータル・イクリプス(テレビ東京)

 15本/1週間。だから、日曜日……(脱力)。
 朝アニメ+夕方アニメ+夜アニメ+深夜アニメという、あほんだれな布陣。嫌がらせか!嫌がらせだな!
 丸一日、きっちり潰れやがります。アニメ視聴引きこもり。それでも追いつけないのがデフォ。
 一方、その他の曜日については、一日1本以下になったので楽ではありますが、それはそれで物足りなく感じることもあったり。

 新番組で「強烈にハマる」と感じたものは今のところ無いですが、どれも「なかなかに楽しめる」印象。ジャンル、対象となる層など、けっこうバラエティに富んでいるし。
 その中では、男主人公が出て来たら「トータル・イクリプス」の印象がどうなるか、というのが自分的に気になります。

 この一覧に載せたものについては、別ブログで感想を書いてます。けっこう続いてるなー感想ブログ。それなりにアクセス数も増えてきました。と言っても、微々たるものですけれど。
2012.07.10

「ルートダブル - Before Crime * After Days」感想#2

 冷静に書こうと思っていたはずなのに、なんか自分でもいろいろすっ飛ばした感想だったなあ前回。
 という反省をしたので、いまさらながらシステムまわりの感想などを。
 今回もだらだらです。長文です。自己満足です。ご注意。

 操作は全体に軽量、快適。すべてにおいて、レスポンス良好です。
 LB・RBを押しながらのクイックメニューが、使い慣れると直感的なUIに化けてくれて便利でした。セーブ・ロード・TIPSはほとんどここから見ていたなあ。

 バックログ、クイックセーブ&ロード、TIPS、クリア後の鑑賞モード、とアドベンチャーゲームに必要あるいは期待される機能はひととおり揃っています。
 わりと珍しい……とまではいかなくても、多数派ではないのは、ヒントの存在でしょうか。バッドエンドを迎えた時に、何がいけなかったのか、ヒントを表示してくれます。

 バックログはロード後にその前までの文章もしっかり読み込んでくれる親切設計。音声再生、ジャンプ機能もついていて、かゆいところに手が届く設計でありました。

 クイックセーブはシーン毎&選択肢(センシズ)ごとのオートセーブの他、任意にも可能ですが、電源をオフにすると消去されてしまうので要注意。オートセーブについては、自分で設定したかったなぁ。ぶっちゃけシーン毎のセーブは必要ないというか、センシズだけでいいと思ったり。
 スキップは既読・強制・シーンor選択肢へのジャンプが用意されており、ごくスタンダード。スキップ速度が若干遅めとの声を聞きますが、個人的には特に不満はありませんでした。ジャンプについては、クイックセーブと同じく、シーンじゃなく選択肢だけで良かった気がする。

 メニューを開くと、現在のシーンタイトル、全体の既読率、BGM等の情報が表示されます。これがけっこう便利。BGMのタイトルを知ることが出来るって、ちょっとイイ。あとは、現在のシーンの既読率も表示してくれれば、さらに嬉しかったんだけど。

 鑑賞モードはTIPS、サウンドテスト、アルバム(CG+ムービー)、プレイ状況のログ。ここの操作感は全体に今ひとつ。声高に文句を言うほどではないですが、たとえばアルバムを次々にめくる機能がないとか、細かいところの気配りがもう少し欲しかった。
 TIPSは読んでいて面白いです。無味乾燥な用語説明ではなくて、説明者の存在感がひしひしと感じられる、というか項目によってはとても思い入れたっぷりに語られるものもあったりして、読み物として面白い。
 サウンドテストは、一曲リピート、全曲リピート、シャッフルでの再生が可能。レイアウトはだいぶそっけない感じ。ワタクシはサントラCDつきの限定版を買っちゃったので、使っていません。
 アルバムにはなにげに版権絵も数枚あります。個人的には立ち絵コレクションも欲しかった……男性キャラは全体に一枚絵よりも立ち絵の方が気に入っていたので。あと、だいぶレアな表情の立ち絵もあるから、すぐに見ることが出来たら嬉しかったなあという。
 プレイングログは、エンディング達成数やら既読率やらいろいろと。シーンごとの既読率はここで確認できます。プレイしてもしても埋まらない数字に、うっとりするもよし。絶望するもよし。

 実績について。
 ADVとしては、実績解除の難易度は相当高いものになっています。選択肢総当たりタイプではないこと、隠しパラメータの好感度によるエンディング&エピローグの分岐の操作にひと手間かかること、差分テキストもすべて読まねばならない既読率100%の実績があること、などにより。
 実際、最短ルートでトゥルーまで普通にクリアしただけだと、500程度で止まってしまいます。そこから極める楽しみもあるっちゃあるんですが、ADVで何この難易度!?という苦しみにもなります、はい。要注意。

 その他、不満点とか。

 サウンド面はいろいろと気になることがありました。
 まず、全体に音質がだいぶ低い気がします。そして、BGMとSEと人物音声のバランスがおかしい箇所がいくつか。ことにSEは、安っぽい&そぐわない音だなあと感じることもしばしば。ただ、システム音や、繰り返し繰り返し耳にする効果の音については、けっこう良い感じの癖になる音だったりして。つまり、ゲーム的な効果音の出来は良く、現実にある音はいまいち、という。
 不満というほどでもないけれど、全体の画面デザインその他は、PS2時代のKIDゲームそのままな感じ。直後にロボノをプレイしたら、そのオサレさとの落差に顎外れそうになった……よ……。
 イベントCGは絵柄にバラつきがあり、うーん?と思うこともしばしば。あと、立ち絵にはもう少しバリエが欲しかったかなあ。

 とか。細かいところをあげていくとキリがないんですが、美点が凌駕しすぎていて、あえてあげつらう気にもなれないんだよなあ……。
 重箱の隅をつつくより、作品世界の空気を吸ってたゆたうほうが楽しいよ。健康的(……?)だよ。しあわせだよ。

 しあわせだなあ。
2012.07.09

かと思えば

 発売、即、読むものもあるよね。

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軍靴のバルツァー 3 (バンチコミックス)
 やあ面白すぎて困っちゃうよ!どうしよう!前巻の引きがたいへんしんどいものだったのでどうなるかと思いましたが、暴動鎮圧、真正面から描いてくれました。人的被害もきっちりと。学生だから死なないなんてことはない。市民だから死なないなんてこともない。
 それにしても、常に軍人としての価値観、倫理観で合理的な判断を下していき、個人への情はほぼ描かれることのないバルツァーが、どうしてこう憎めないというか愛すべき人物に見えるんだろう。人間くささの表現の上手さが半端ないってことかなあ。冷静であっても、冷徹じゃない。そこが重要なのかも。
 そんなバルツァーに、しかし、難題が突きつけられて終わった3巻。ここから話がどう転がるのか、本当に気になる。興味深い、という意味で気になる物語。貴重です。
 しかし巻末のおまけ、雑誌掲載時にはこんなええもんがおまけページとしてついてたのか……くそう。ちょっと良さそうな感じなんだよな、@バンチ。

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ツバキ(2) (シリウスKC)
 帯のネタバレっぷりったら……。あの事件がモデル、というかモチーフと明かされた時点で、いろいろと身構えて、というか心の準備が出来てしまうではないか。
 久しぶりの続巻は、相変わらずこの作者らしさに満ち溢れております。いや押切作品って全部そうだけど。個人的には「あの事件」なエピソードよりも、マヨイガを使っての後半部分の方が、業の深さを描きつつ、後味も悪くなく、主人公の成長話にもなっており……で気に入りです。マヨイガというテーマも元から好きだし。
2012.07.08

読み逃していた

 続きとかを。

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レッツ☆ラグーン(2) (ヤンマガKCスペシャル)
 いやあ。出ましたね2巻。果たして出るのだろうか出るはずがない出て欲しいな!と思っていた人はどれだけ居たことか。
 半ば忘れかけていたので1巻にさらっと目を通してから読み始めたら、いやあ面白いこと。無人島漂着とタイムトラベルミステリ、そこにさらに少々切なめの三角関係をプラスして、どんだけ読ませるんですか。ほんと文句無しに面白いんだけど、ただひとつの懸念は、次はいつ読めるのかなあという……。

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げんしけん 二代目の参(12) (アフタヌーンKC)
 しばしの間だけの復活と言ってた気がするんですが、気がつけばコミックス三冊目。しかし面白いからあんまり文句も言えない。困った困った。別に困らないか。
 完全に波戸が主人公になりつつあるこの巻。でも実は矢島ちゃんがけっこう好きだな……うん。親近感が持てるというか、作中随一のまともな感性キャラだからってのもある、かな。
 あ、ヒロインは斑目ですね。お約束ですよね。というか満場一致ですよねー。
2012.07.07

「ルートダブル - Before Crime * After Days」感想#1

 ここ半月ほどプレイしていたXbox360のアドベンチャーゲーム、「ルートダブル - Before Crime * After Days」。ほんとはプレイ記をつけたかったんですが、それよりプレイを進めちゃいたいという気持ちが勝りまして。加えて、リアルタイムでの叫びはTwitterでやっちゃうからなぁ最近。

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ルートダブル Before Crime After Days(限定版)

 わりと衝動買い。
 Twitterを見ていて、いわゆるADVクラスタが軒並み購入していたことで興味を持ち、調べてみたら、面白そうだなーと。あと、洒落になっていないなーと。
 だって、ねぇ。このご時世にこの設定で、ねぇ。よくもまあ、発売出来たものです。

 原子炉の事故により、研究施設内に閉じ込められてしまった人々の脱出劇とか。

 実際、震災後、一時は公式サイトを閉鎖し、内容について検討していたそうです。
 再開時にそのあたりの経緯が語られていますが、この文章もまた真摯なもので、さらに興味を惹かれ、また好感を抱き。

 :「ルートダブル」再開についてのご報告

 そこでやっと、infinityシリーズの監督だった中澤工氏の作品であることを知るわけです。
 かのシリーズはEver17しかプレイしていない私ですが(→プレイ記)実に印象深いゲームでしたので、さらに購入意欲がぐぐっと高まり。
 なにやら限定版が若干品薄というあたりも、煽られたというか、自分を煽ったというか……その時点で、Amazonでは品切→残像→1クリック注文失敗、というコンボをかまされ。
 焦れて、台風の迫り来る中を突撃したリアル店舗、量販店に、しっかりありました。
 うっかり限定版。買いました。

 で、攻略情報とか一切見ずに、公式サイトをさらっと眺めるくらいの知識量でプレイ開始。
 キャラクターの絵柄が可愛すぎて、重いストーリーとのマッチングが???だなあ。まあ慣れるまでの辛抱かなあ。
 声優はそれなりに揃っているけれど、ちょっと可愛すぎて(以下略)まあ慣れるまで(以下略)
 感情の同調度合いを入力するという独自のシステムは面白いけれど、分岐が複雑で、既読率コンプが大変そうだなあ。
 文章はさくさく読める感じで、ノベルゲーとしては自分的に当たりの部類かなあ。でもちょっと淡々としてるかなあ。

 そんな感じのファーストインプレッションだったのが、気がついたら、真夜中に雄叫びを(心の中で)あげながらプレイする、床をドンドン(心の中で)叩きながらプレイする、そんな燃えまくり萌えまくり状態になっていましたどうゆうことなの……。

 とりあえず、トゥルーエンドはクリアしましたので、感想その他、書いてみます。
 だらだらと長文。むしろ超長文になります。
 あと、テンションおかしいです。後半は萌え語りも入ります。ご注意ください。



 トゥルーを終えて、感無量。
 とにかくシナリオの隅々まで丹精こめて作られたことが良く分かる、素晴らしきADVでありました。

 プレイ時間は、トゥルーまで40時間弱。
 ボイスを聞く・聞かないは半々くらい。若干放置していた時間もあるし、最初のルートで進行に躓いてやり直したりしたので、早い人であれば30時間弱程度で到達出来ると思います。

 なお、最初のプレイは、悩んだ末にルートAを選択しました。

 こちらのレビューに詳しいですが、ただの「どちらを先にプレイするか」の選択ではない、と聞いていたので、ほんと散々悩んだですよ。

 :【ルートダブル】ゲーム最初の選択肢はどちらのルートから始めるか@げーむびゅーわ

 ルートAとルートBのどちらから開始するかによって、物語そのものの手触りががらりと変わる。キャラクターへの印象のみならず、プレイヤー自身のメンタリティも変わるんだなこれが。一種、パラダイム・シフト的に。
 で、上記のレビューでは、ルートBを先に遊んだ上でのルートAが非常に面白かったと書かれていますが、ルートAを先に遊んだ私もまたルートBの展開がとても面白かったし、ルートAを先にプレイしていたからこそルートBですっかりはまりこんでしまった部分もあったし、何よりも、ルートBより先に遊んだルートAは貴重なものだった、とつくづく思う。
 どちらのルートから開始するか。これ本当に悩ましい。超絶悩ましいので、これからプレイする人は、思う存分悩むがいいですよ!

 ちなみに体験版はルートAが一部のED割愛のうえ丸ごと配信されているとのことですが、その数倍の量のテキストがあると思ってOK。おなかいっぱい、げっぷが出そうなくらいの文章量、しかし飽きたり中だるみしたり、ということは(その人の感性や状況にも寄ると思いますが)ほぼ有りません。
 伏線の配置とその回収が絶妙であること、小さな驚きと大きな驚きのタイミングが非常に上手く為されていること、ほどよいタイミングでサプライズや仕掛けが差し込まれること。
 それらにより、モチベーションが高く保たれ続ける。

 視点となるキャラクターが記憶喪失の状態でスタートすることにより、全編を通して謎の霧に包まれているルートA。
 視点となるキャラクターの主観の在り処が不明であることにより、明朗でありながら獏とした不安に憑かれるルートB。
 共通して、ふたりの主人公がどのように関わっていくのか、ふたつの物語がどのように結びついていくのか、その交わる瞬間が見たい!というプレイヤーの欲求もまた原動力となる。
 それが明かされた時の感覚は、カタルシスというよりはユリイカ。

 とにかくすべての謎を明かし、すべての事象が懇切丁寧にきっちり説明されるので、「カタルシスが少ない」「テンポが悪い」という感想もあるようですが。
 個人的には、味わうというよりしゃぶり尽くすレベルに物語の構造と世界を堪能できたので、全然大丈夫むしろ歓迎もっとやっちゃえ、という気持ちでした。長い時間浸りこませてくれてありがとう、と思うのみ。

 というか、結末をわざとぼかして、メディアミックスや続編を示唆するような作品に比べたら。丁寧に説明し過ぎて急転直下の驚きがない、なんて不満、口が裂けても言えないって……。

 閑話休題。

 綿密に作りこまれた物語、システムとシナリオの緊密な関係、すべてを疑うこと、すべてを信じること、揺さぶられる感情。
 話そのもの(含システム)が面白く、そこに、どうしても愛さずにはいられないキャラクター達が加われば、そりゃあ無敵。

 そんなわけで、ちょっとキャラクターのお話を。
 なんつうか普通に萌え語りとか属性考察をすると、デフォでネタバレをかましてしまうのが、この作品の最大の難だ。心の叫びを叫べないネタバレ回避のために。辛いのなんの。
 ネタバレは回避して語りますが、少しでも予断を入れたくない、という方は、読み流して下さると有り難く。

 当初、ちょっと萌え絵すぎるかなあと思った絵でしたが、終わってみれば、これで良かったんだなぁと。
 女性キャラの可愛さは言わずもがな、主人公の男性ふたりがまたですね、立ち絵が実に魅力的。こう言うと角が立ちそうですが、設定画よりも、立ち絵の方がかわいい&かっこいい気がする。するったらする。特に夏彦とか夏彦とか夏彦とか(略)……渡瀬とか渡瀬とか渡瀬とか(略)……うん。宇喜多がんばれちょうがんばれ。おれはけっこう好きだぞきみのこと。
 女子は見た目ではましろが一番可愛いと思いました。地味なんだけど正統派可愛い。でも悠里は反則レベルの不思議美少女ヒロインだし(あの見た目で年上ってのは卑怯すぎる)、サリュはサリュで反則レベルのロリ武闘ヒロインだし。風見ちゃん一途可愛すぎるし恵那先生まじいいおんなすぎるし、洵は元気可愛くてけなげな娘だし、もう、どうにもこうにも。

 見た目のみならず、ゲームを進めれば進めるほど、キャラクター達の新たな面が見えてきて、どんどん好きになれるのが、なんとも快感でした。

 主人公は二人とも、本当に大好きです。大好きすぎて仕事中に今さらのズッ友改変を考えてニヤニヤするくらい大好きです。おかしいね!おかしいだろ!
 二人については、ほんとネタバレを避けて語るのが難しすぎていやんなっちゃう。でも、いちばん燃え萌えしているのも、この二人の主人公について、なんだよな……。
 ああ語りたい。語りたくてしにそう。
 ……すべてのエンディングをコンプしたら、もう少し核心に近い部分での感想を書こうと思います。夏彦と渡瀬についても、ぐだぐだと書きたい。書けたらいいな。

 とりあえずですね、プレイして、ワタクシと語ってくれる人を大募集中。いやマジで。というかもうちょっとのきっかけでこれ大ブレイクしてもいい。はず。してくれないかな。してくれ。

 とにかく、出逢えてよかった。
 衝動買いしてよかった。
 プレイしてよかった。

 大好きな、「わが心のゲーム」が、増えました。
2012.07.05

最近というか

 ずっと前から記事タイトルと最初の一言がわりと苦痛なんですが。なくしちゃおうか。なくしてもいいかな?

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地獄のアリス 3 (愛蔵版コミックス)
 荒廃した世界で荒廃した精神の人物たちが跋扈する、なのにどこかしらユーモラス……というか悲喜劇と哀れさとの混合物のような雰囲気は相変わらず。今回は後半がシュウの過去編ですが、これがもう実に厭らしくて最高に気分が悪い。のだけれど、やっぱりどこか面白さと哀しさとが同居している。
 読み終えて、悪い意味じゃなくて「雰囲気漫画」だよな、と、しみじみと思った。物語の行く末、登場人物の行く末なんて気にならない、というより気にしたくない。けれど、この雰囲気にどっぷり浸って、なんて面白い漫画なんだ。と思いつつ読む。個人的に、そんなスタンスの作品。
2012.07.04

もういいや

 一冊ずつ更新したっていいじゃない。にんげn

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さよならファントム (講談社ノベルス)
 久々に読みましたクロケン。なんだかんだで読んでみればある一定ラインに面白い、けれど時に脱力してしまう可能性も否めない。それがクロケンクオリティっていうか新本格クオリティなのかもしれない……。
 作者いわく、死神が出るけどホラーじゃない、ぬいぐるみが喋るけどファンタジーじゃない。まあ、先に(カバー見返しで)そう言われると、お話のだいたいの方向性はわかってしまうのですが、主人公とともに煙に巻かれることを楽しみながら読みました。
 ラストのどんでん返しは、予感めいたものはありつつも、どこか奇妙な優しさがあって救いに。多少強引な部分もあるけれど、着地が気持ちよかったので、すべてよし。そんな感じでありました。
Posted at 23:59 | 読書メモ | COM(0) | TB(0) |
2012.07.03

夏の準備

 去年ほどキリキリと節電せずとも大丈夫な地域に住んでおりますが、まあ、エアコン依存は脱したいというのもあり。エアコンの調子が悪すぎというのもあり。
 模索中です。

 で、買ってみたお手頃グッズたち。

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山善(YAMAZEN) デスクファン ホワイトブルー YDS-J142(WA)
 デスクファン。最初はUSB扇風機で風量がちゃんとしたものを、と思って探していたのに、気がつけばAC電源のものを買っていたという……。
 いやまあレビューが良すぎたのと、PC&モニタを新しくしたので机の上にも置けるな、と思って。あと、やっぱりUSBだと、満足できる風量のものって無さそうだし。
 んで、使い始めましたが、なかなか快適。風けっこう強め、横方向には動かせないけれど上下の角度調整は有り、音も静か。背面じゃなく横から空気を取り込むタイプってのがちょっと面白い。
 PCデスクの上や、座った足元に置いて使っています。ひとつ注意するべき点は、電源コードがかなり短めなので、文字通りの卓上以外で使う時は、若干取りまわしが面倒かも、というあたり。

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【Cooljelljell】日本製(イノアック)クールジェルジェル/シート・ミニサイズ(座布団タイプ)【約42×39cm】カバーが洗える/接触冷感素材SoftcoolExtreme使用/クーラー節約/エコ/節電/冷たさ選べる/リバーシブル
 椅子の上に敷くタイプのジェルシート。この手のパッドシーツに興味があったので、使い心地の確認も兼ねて。
 使い始めは実に冷たいです。ひんやり気持ち良い。下手すると冷たすぎて座っていられないくらい。しかし、ほんの20~30分程度で、なまぬるーくなります。あっという間。ええ、あっという間。冷蔵庫に入れて冷やすと、復活。で、また座る。なまぬるーくなります。あっという間。
 瞬間的な冷え冷えの快楽はなかなかのものなのですが、とにかく持続時間が短い。眠りにつくまでの使用なシーツタイプならいいけれど、ずっと座り続ける座布団タイプでこれはどうなのかなーという……。
 でもほんと最初は冷たくて気持ち良いので、使って冷やして、使って冷やしてで、暑い日には活用しようと思ってます、はい。

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バスクリンクールシャワーシークヮーサーの香り
 去年ちょっと話題になっていたのを見て覚えといた、清涼シャワー剤というもの。ジェル状になっているものを、汗をかいたりべとべとしそうなところに塗りつけて、シャワーで洗い流す。と、清涼感・爽快感が得られますよ、という。
 実際使ってみて、効果覿面。なにしろ塗っている時からメントールで鼻がツンツンする。塗って、洗い流して、んん~良くわからないな……と思っていたら、すーっと来る来る。分かりやすく言うと、歯磨き粉が肌に飛んだ時のスースー感。あれと同種。
 だいたい20分くらい持続。入浴後・シャワー後にカッカと身体が熱くなるのを、かなり和らげてくれます。面白いけど、ほんとメントール強いし刺激があるので、敏感な人は要注意な感じ。

 今のところ、大外しは無し、大当たりも無し。でも買ったものについてはそれなりに気に入ったし、しばらく使い続けてみようかな、という。

 猛暑にはならないでくれるのが、一番なんですが。というかエアコンどうしよう……。
2012.07.01

目についたものを

 適当に読む、といういつものパターン。

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氷上のセイリオス(1) (モーニング KC)
氷上のセイリオス(2) (モーニング KC)
 レアなような、そうでもないような、男子フィギュアスケートもの。1巻・2巻同時発売だそうで。
登場人物の全員が変わり者、といった触れ込みがついていたけれど、確かに変わっている……というより、行動が奇矯。ただ、それを愛せるかどうかは、また別の問題だよねっていう。
 キャラクターの言動を抜きにすれば、スポーツものとしては人物設定も物語の端緒もわりと王道で、目新しさは無いものの、それだけ安心して読めるし、この先にあると予想されるカタルシスあふれる展開が楽しみ、という気持ちにもなれる。
 とりあえず、5巻以上出てから、まとめて読みたい。そういうポジションでもあります。

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ばけものくらぶ(1) (KCx(ARIA))
ばけものくらぶ(2) <完> (KCx(ARIA))
 全2巻、完結。この原作者の小説作品って読んだことがないので、こういう触れ方をして良いものか若干迷ったり迷わなかったり。
 この作品自体は、とてもオーソドックスなゆるい妖怪もの少女マンガでありました。設定もお話もキャラも、かわいいゆるい作りで、ほんわかしつつスパイス程度にシリアスな話も。という。基本設定はだいぶおいしく作ってあって、定番ネタながら個人的に好みの部分もありました。
 しかしこれ、ARIAより、なかよしあたりに掲載した方がよかったんじゃないかしら。雰囲気的に。
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