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2010.05.13

常時寝不足

 お品書き:「スコーレno.4」「渇きの海」「6時間後に君は死ぬ」

 睡眠不足になるほど、夢中になって読める本がある。しあわせ。あるいはプライスレス。いやプライスはあるか……うん。


スコーレno.4:楽天ブックス
 ツイッター上でこの本を仕掛けて売ろう! という書店員の動きがある、ということで興味を持って。
 いやこれは面白かった。良い本、良い小説でした。何よりもまず、端整で、情緒に溢れつつも湿度の高すぎない文章が好感度高く。
 物語は、ひとりの女性の少女時代から自立までを追いかけて、コンプレックスや鬱屈を横に添えつつ、ときどきに出逢う恋を描くという、これだけだと普段の私ならまず読まないタイプの小説なんですが。等身大の女性を誠実に描いて、ここまで読ませてくれるあたり(「等身大」「誠実」あたりが多分キーポイント)素晴らしいなあと。
 図書館から借りて読みましたが、仕掛けをしている書店に行って購入したいな。と、思ってしまいましたです。


渇きの海:楽天ブックス
 クラークは殆ど読んでいないのですが、これはなんだか入り込みやすそうだったので。
 月が舞台で、塵の海に沈んだ船の救出劇、という、これだけ取り出すとなんだかハリウッドの大作映画的なのに、基本の道具立てがSFなだけで、だいぶ個人的な思い入れが違ってくる。
 月の海、塵の海。ラグランジュ。ああ、浪漫。月、行きたかったなあ。すでに過去形。無理だよね、現状……。
 どうでもいいけど解説でのプロジェクトX風紹介に笑った。そして、トム・ローソン君はたいへん良いキャラだと思います。


6時間後に君は死ぬ:楽天ブックス
 連作短編集で、表題作は、読んで字の如く。予知能力で視たビジョン、そこに現れた「死」を覆そうとあがく物語。最後に置かれた「3時間後に僕は死ぬ」とセットになっていて、個人的には後者の方がだんぜん面白かった。6時間後に~の方は、もともとテレビでの企画を考えていたというだけあって、ドラマツルギーのお手本というよりは教科書的な構成が、若干鼻についたので。
 しかしこの二編に挟まれた短編は、予知者の青年という共通項を持ってはいるものの、作品のテンション、テーマが全然違うのは……どうなんだろう。どうなのかしら。しかも、妙齢の女性が、なにがしかのきっかけを経て、恋や人生といったものについて決意や認識を新たにするという、えー……スイーツなスメルのする……。いやいい話なんだけど。面白いことは面白いんだけど。落差が激しすぎて、一冊の本として損をしている気が。
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