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2010.05.24

千脇二区踊る(誤)

 お品書き:「サクリファイス」「カシオペアの丘で(上)(下)」「パチプロ・コード」

 とどのつまり、生きたの死んだの死んだの生きたのもうすぐ死ぬだの、そういうのが好きなんだよね。なんだろね。一種の倒錯かしらやっぱり。


サクリファイス:楽天ブックス
 賛否両論っぽいレビューが気になっていた一冊であります。
 自転車の知識ゼロで読んで良いものなのかなぁと思いつつ手に取りましたが、主人公が他の競技からの転向者ということで、無理なく分かりやすく、説明を滑り込ませて挟んでありました。上手いなあ。
 そして、競技そのものを命題に昇華して溶かし込んだ物語の構成が、本気で面白かった。ミステリとして読むよりも、ここ数年流行りの、張り詰めた雰囲気でのスポーツものと思って手に取る方が良いかも。って、スポーツものとして読むと、それはそれでミステリ要素に違和感があるかもしれないけれど。
 いずれにしても「面白い小説」なのは確かです。鉄板。

 
カシオペアの丘で(上):楽天ブックス
カシオペアの丘で(下):楽天ブックス
 幼馴染の四人、星空の下で交わした約束、錯綜する感情。病を得て、棄てたはずの故郷へ戻る。
 ぶっちゃけ一番興味を惹かれたのは、主人公が肺ガンで死期間近である、という部分なんですが。私、どんだけそういうのが好きなんだろう。やばい性癖だな、と改めて思いつつ。
 ともあれ、さすがの重松清。七面倒くさい幼馴染間の恋愛やら、冒頭に置かれるやりきれない事件やら、かつては炭鉱であった町の苦渋に満ちた歴史やらを絡ませつつ、全体を通したテーマは贖罪という一点に落とし込まれていく。
 新聞連載小説らしく、ぐだぐだしているなーと思わされる箇所も多いけれど、流れる空気は終始統一されていて、安心感があった。
 それでも下巻はだいぶくどいし、あまりにもお涙頂戴に過ぎる部分が鼻につく……。いや面白かったし、泣かされたけどね! 反則技をこれでもかと突っ込んでくるんだから、もう。


パチプロ・コード:楽天ブックス
 パチンコのゴト行為、裏ロムが題材ということで、興味深く。セット打法、最初に知った時はけっこうショックだったなあ。怖い世界だ。
 語り口が軽妙とか独特とか書いてあって、どんなのよ、と読んでみたら、なんてこたーないラノベ文法若干ネットスラングのかほりつき、でした。よくあること。
 話の舞台がほとんど動かないので、なんだか閉塞感があって、洒脱さを楽しむコン・ゲームという雰囲気はあまりなく。しかし、パチンコの業界の裏側やら暗号解読やら、それなりに読みではありました。打ち子詐欺や攻略法詐欺の手口についても、いろいろと知識が増えたし。
 ラストシーンは何だか爽快で、いい気分で本が置けたのは良かったです、はい。
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