--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010.07.07

「ブレイクブレイド」

   
   

 全巻並べてみる。

 真面目なレビューが書きたいなあと思っていたのですが、頭ぐるぐる、なかなかまとまらないまま更新が滞ってしまったので、とりあえず知ったきっかけと総括的な感想でも、だらだらと。
 無駄に長いです。自分用の備忘録兼ねてます。ご注意。

 私が一番好きなアニメの監督は、アミノテツロー氏です。
 全ての作品を網羅しているわけではないし、代表作も観ていないものが多いしで、あまり堂々とファンと名乗れないんですが。
 それでも「ようこ」「マクロス7」「レツゴ(無印&映画版)」「DTエイトロン」……このあたりは、自分的に特別な作品郡。

 で、先日、久々にウィキペディアのアミノテツロー氏の記事を検索してみて、なにやら「ブレイクブレイド」という映画作品の総監督をやっていらっさると知り、映画六部作? なによそれふざけてるのとか思いながらさらに情報を収集したら、今どき珍しい手描きにこだわったロボットアニメであるということで、俄然興味を。
 しかしこの時点で、映画は第二部が公開中。第一部だったら普通に観に行ったんですが、いきなり第二部にはさすがに行けない。完全な続き物らしいし。

 じゃあ原作を読めばいいじゃない。映画は原作に忠実なつくりらしいし。
 えっ既刊八冊? ちょっと多いなあ面白そうだけどなぁでもロボットマンガは実は苦手なんだよなぁ……おっbk1だとまとめ購入が出来るのか。そういえばbk1の足跡ポイントが結構な金額になってる。ギフト券併用したらトータル千円くらい値引き出来るんじゃね? しかも商品指定してポイント+2%とか出来るの?

 ええ。ポチりました。
 ところが、単巻では在庫有だったので油断していたら、まとめセットだと別発注になるらしく、待てど暮らせど届かない。やっと届いたと思ったら、近場の映画館での第二部の上映終了三日前。
 なかなかに焦って読みましたですよ。

 各所で言われているように、基調となるのは、80年代ロボットアニメのテイスト。
 ただし当時のロボットアニメの呪縛……商品展開や、4クールという長丁場による中だるみ、意思の統一が図りきれていない作画……といったものとは、当然ながら無縁。
 作者はアニメ業界を志していたとのことですが、個人的に、この作品を読んでいると、アニメにおけるいわゆる「神回」……脚本と作画と演出がきっちり噛み合った回を観た時と同種の感動を、常時得られるような気がします。
 ひとりの作者によるものなんだから、それが普通なんだろうけれど、普通が出来ていないマンガなんて世の中溢れるほどに存在していますから。
 とにかく作者の物語をコントロールする力が半端無いんじゃないかなと思います。

 物語は極めて王道。
 誰もが魔力を持つ世界で、力を持たずに生まれた主人公が、それゆえに古代文明の遺産であるロボットを乗りこなせるとか。
 かつての同窓生であり学生時代の親友であった四人が敵味方に分かれて大国間の戦争に巻き込まれていくとか。
 こうして抜き書きすると本当にベタなんですが、しっかりと描き込まれた絵の雄弁さにより、尋常じゃない説得力を持って迫ってきます。
 異なる世界の情緒に溢れる背景の描き込み(常に空がとても広い)、ゴゥレムと呼ばれるロボットの構造から迫るデザイン、世界と設定に沿った戦闘の作法(四角い弾丸とか火薬を使わない射出とか駆動系が命綱とか素材が石英で魔力の伝達と耐久度の問題がとかいろいろと面白すぎる)、そして何よりも登場人物の表情が、実に良い。
 ことに主人公格の四人、ライガット、シギュン、ゼス、ホズルについては、本当に丁寧に表情を「きめ」させているように感じられます。
 ライガットとか、一歩間違えば物凄いウザキャラになりそうなのに、ちゃんと(シギュン曰く)「ひとたらし」だなあと納得させられる。それはきっと心情が、魅力が、雰囲気が、表情によって読み手に伝わっているから。
 一読して感情がしっかりと伝わり、再読してまた認識を新たにする。
 マンガの醍醐味であります。

 ちなみに、作品の情報収集の際に、web掲載中の第一話を読んだ時点ではどうもしっくり来ませんでした。一巻の途中あたりまでは、物語を始めることに一生懸命すぎて、読んでいて若干面倒に感じたというか。
 でも映画は気になるし、新しい話ならもっと読みやすいかも。と思い、次に最新話を読みました。
 それがまあ、捕虜交換の回でして(既読の人にはどんなことか良く分かって貰えると思う)。おかげでキャラクターの描写の魅力はたっぷりと味わえたし、作品の魅力にも気づけたので、良かったことは良かったんですが。
 先入観が出来上がってしまって、新生ミレニル部隊発足あたりから、読んでいてどうにも辛かった。いやそれ以上に面白かったのは確実だけど!

 もしも興味を持ったら、情報収集の際のネタバレにはご注意を……。
この記事へのトラックバックURL
http://habaki.blog4.fc2.com/tb.php/1118-c2c86239
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。