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2010.08.03

今月も順調に

 お品書き:「追想五断章」「天国までの百マイル」「心臓と左手」

 読んでいきますのことよ。
 けれど雑食ではなく。読んで良かったなあ。と思える本だけ、読んでいけたらいいなあ。仕事の都合で読む本もあるので、なかなか統一は出来ませぬが。


追想五断章:楽天ブックス
 米澤穂信の、これは独立の長編。構成に妙があり、綺麗に纏め上げられたミステリ、といった趣でした。遺された五つのリドルストーリー、そのものの謎と、連鎖した時に初めて浮かび上がる秘められた過去と。主人公の抱く閉塞感も含めて、なんとも味わい深い、けれど苦味を残す物語。おかげでレビューは賛否両論だったりするけれど、私は好きですよ。
 ただ、挟み込まれるリドルストーリーを読むのが若干しんどかった。話のテンションが突然に変わるから。おかげで寝落ちしてしまったり。面白い本で寝落ちするって、ちょいと屈辱でした!


天国までの百マイル:楽天ブックス
 浅田次郎、初……かもしれない。「最初に読むとしたらどれがいいですか?」と職場で聞いたら、これを薦められたので、素直に。
 思ったより随分と読みやすかった。主人公の状況は酷いものなんだけど、落ちていくばかりではなく、かと言ってがむしゃらにあがくわけでもなく、ただもうひと踏ん張りだけ頑張る。という印象なのが、取っつきやすく共感しやすい。ぐっとくる箇所も多々あり、安っぽくならない「泣かせ」がうまいなあと。
 ただ、マリさんというキャラは、ちょっと男にとって都合が良すぎると思った。総じて面白かったですけれども。


心臓と左手:楽天ブックス
 副題は「座間味くんの推理」。「月の扉」に出てきた座間味くん(仮名)が、同じく「月の扉」に出てきた警視と再会。なぜか飲み友達となって、酒の肴にいろいろな事件の話を聞き、真相を言い当てるという趣向。
 ジャンルとしては安楽椅子探偵ですが、事件がそこいらの刑事事件とは違う、非日常的なものであることがミソ。テロリストが絡んだり新興宗教が絡んだり過激派組織が絡んだり米軍が絡んだり……と、そういう、石持浅海らしい道具立てがずらり。普段は触れることのない世界が多く、なかなかに面白かったです。
 安楽椅子ものの宿命として、話の構造が(ラスト一編を除き)すべて同じなので、一作ずつゆるりと読むのが良いかと。
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