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2010.08.07

複雑な心境というやつ

 お品書き:「黄金の狩人(1)~(3)」「ガーディアン」「密封」

 面白くて泣いちゃう。うれしいのにかなしい。何でって、次が読めるのがいつになるか分からないから。いつか読み終えてしまうのが怖いから。

  
黄金の狩人(1):楽天ブックス
黄金の狩人(2):楽天ブックス
黄金の狩人(3):楽天ブックス
 ロビン・ホブのファーシーアシリーズ、最新刊にして新章。前作から時は流れて、「騎士の息子」では6歳だったフィッツ君も、いまや35歳。少年時代に苦労しすぎたせいか、すっかり老境の雰囲気であります。
 隠棲していたところに、新たな事件の火種、そして時代のきな臭さも増してきて、結局、いくら背を向けても追いついてくる過去を、自分と完全に切り離すことは出来ないのだなあと。
 主役は子供達の世代に移ってはいるけれど、フィッツは元来「触媒」という役割を果たしていたので、むしろここに至って立場としてはよりおさまりの良いものになったような気がする。
 とりあえずまだまだ前哨戦。前作でも第一部はプロローグのようなものだったし、これからが本番なのでしょう。とか言いつつ、国々の有り様にも人物関係にも、大きなうねりはあります。終盤の出来事、ある程度の予想はしていたけれど、やはり辛く。けれどあまりにも優しく優しく書かれていて、うっかり泣けてしまった。
 この先どうするのか、どうなるのか、楽しみでもあり、怖くもあり。続き……いつ翻訳されるのかなあ……。
 なお、前作のキャラクターが当たり前のように大量に出てくる(&説明も特に為されない)ので、新章とは云えここから読むのは避けた方が賢明です。


ガーディアン:楽天ブックス
 石持浅海の、これは超自然現象を取り込んだミステリ。不思議な力に護られて、常に危機を(物理的な意味で)回避し、怪我をすることのないヒロイン。その力を知った他の人間はどうするか……といった展開の物語を、二編収録。いずれも力の発動そのものではなく、発動の際の条件や発動の結果が話の要となっていて、そういう意味では確かにミステリ。でもやっぱり、サイコサスペンスと呼ぶほうがしっくり来るかな。
 いずれにせよ緊張感に満ちて、ぐいぐい引っ張られて読めた。面白うございました。第二部の方はかなり殺伐としていて、人死にもたくさん出るので、第一部との落差に心の準備が必要……かも。


密封:楽天ブックス
 なんとなく、時代劇。
 文(奥右筆って面白い素材)と武の担当を分け合って、男二人で事件に立ち向かうぜ! みたいなノリだと思って読んでみたら、なんか予想の五割増くらい渋くて、面食らってしまった。権謀術数に翻弄される主人公といい、全体にのしかかるような重圧があって、読んでいて若干しんどい部分も。しかしそれを払拭してくれる、痛快なチャンバラの場面もきちんと用意してあるあたりが嬉しい。お約束のロマンスも、ツンとデレの配分が絶妙な娘さんが良い感じで、微笑ましい。
 でもって、完全に「続き物」なのも予想外だった。完結してからまとめ読みしたいな、これは。
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