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2010.08.17

楽しめたら勝ち

 お品書き:「シューマンの指」「薮の中」「スタバトマーテル」

 ぶんがくだとおもったらおんがくだった。
 そういうこともある。


シューマンの指:楽天ブックス
 表紙画像、繋げて置くとピアノみたいで楽しいのであります。綺麗なのであります。
 気になりつつ、ブンガクのかほりがするので読むのを躊躇っていた一冊。実際、序盤から中盤にかけては、ブンガクとして味わうか、登場するシューマンの楽曲を知っていないと、本気でしんどいと思う。いや読んでいて興味深くはあったし、思わず動画検索をして、聴きながら読んだりしてしまうくらい、引力はありましたが。
 しかし迎えた終盤の、くるりくるりと鮮やかに引っくり返すお手並み。いや、ちょっと待って、え、こう来るの? あれ、そうなるの? じゃあ、あれは……と、読みながら本気で眩惑。半端ないカタルシス。
 いや、おみそれいたしました。真面目にシューマンの曲を聴きこんでから、じっくりと再読しとうございます。
 どうでもいいけど、読み終えてから、竹宮惠子の絵で脳内キャスティングしたら、鬼のようにハマって笑えたというか笑えないというか微妙な気持ちに! 危険危険。


薮の中:楽天ブックス
 以前読んだ「幻想五断章」の中に、リドルストーリーの例として挙げてあったので、ほうほうそうなのかぁと手に取って読み。
 ……あ、真相は薮の中という言い回しって、ここから来ているのか! と初めて知ったりする。物知らずな己を痛感する瞬間でありました。
 芥川龍之介の、読みやすい短編を集めた構成。どれも一度は読んだことがあるものだけれど、子ども向けに書き直されたものや、抜粋を読んだのみのものも多いかも。中では「地獄変」が怖くて綺麗で悲しくて、気に入りです。


スタバトマーテル:楽天ブックス
 近藤史恵読破計画、ゆっくり進行中。
 シューマンの指のあとだったので、おやこれも音楽ものか、と思って読んだら、モチーフとして使用しているのみでした。スタバト・マーテル。悲しみの聖母。
 母の情愛、偏執的な家族の愛。マザコンの怖さは、普遍のテーマだなあ。と思ってしまうのでありました。迎えうつヒロインの造形が、通り一遍のものでは無いあたりが魅力。強気で派手、なのにあがり症で声楽の夢を諦めて……とか、筋の通ったリアルさがあって。登場時の容姿の説明が、あまりにもすばらしいすばらしいよ。
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