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2010.09.13

初めて

 お品書き:「百瀬、こっちを向いて。」「破線のマリス」「メルトダウン」

 初めて読む作家、三連発でございます。


百瀬、こっちを向いて。:楽天ブックス
 潔い表紙だなあ。
 文庫版発売に伴って。新人という触れ込みですが、えー……別名での作品は、一冊も読んだことがありません(コミック化されたのをさらっと見たくらい)。しかし、ああいうのを書いている人が、恋愛小説を? という好奇心もあり。
 ……すいません何かすいません。いやあ、凄く、良かった。
 関連性の無い(お遊び程度に小道具として出てくることはありますが)四つの短編すべて、無器用な高校生が主人公。本が好きで、クラスでは同じく地味なグループに属して、目立たずそっと過ごしているような。感情移入しまくり。そして、そんな属性ゆえにか、どの話も気恥ずかしくなるほどまっすぐな純愛なのだけれど、ちゃんと腑に落ちる。
 生き方も恋のし方も無器用な主人公達だから。
 なかではやっぱり表題作の「百瀬、こっちを向いて。」と「なみうちぎわ」が良かった。どうでもいいけど「百瀬~」を読んでいて、神林先輩が「お茶にごす。」の部長、百瀬が同じく夏帆ちゃんのビジュアルでしか想像出来なくて困った! ほんとどうでもいいね!


破線のマリス
「川の深さは」と乱歩賞を争った作品だそうで。
 物語そのものは、面白いことは面白い。しかし、やらせ一歩手前の映像表現を得意とするバツイチ女性が主人公とか、誰得なんだろう。
 とにかく主人公をはじめとして、好感を持てる人物がひとりも出てこないのが辛い。ミステリとしても、最初に呈示した謎、伏線を、全部放りっぱなしで終わるとは思わなかった。
 文章の緊迫感、テレビ局の描写など、読ませる作品ではありました。オチといい、終わり方といい、好きにはなれないけど。


メルトダウン
 題名から予想したものとはだいぶ違ってた。ハリウッド風味なサスペンスに9・11以降のアメリカという要素を入れ込んで、ダブルプロットの主人公二人はどちらも新聞記者。一方は新型核爆弾の設計図をめぐる報道、もう一方は大統領補佐官の死の疑惑。で、終盤になって掛け合わされる、と。
 道具立てからして、アメリカが舞台なのは納得なんだけど、片方の主人公を日系にする意味ってあったんかな。むしろ不愉快さを増す箇所にしか生きていないような……あれが、作者の主義主張だとしたら、ちょっとやだな。
 ともあれ、エンタメ小説としては、それなりに面白く読めました。子どもの描写がやたらかわいかった。
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