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2010.10.19

完結の淋しさ

 お品書き:「軒猿(5)」「東京怪童(3)」

 気に入りの作品が終わってしまう、淋しさ。
 大団円であれば未だしも、打ち切り感や駆け足感が漂っていると、なおさら淋しいというか切ないというか辛いというか。


軒猿(5):楽天ブックス
 完結……とは言いがたい、第一部・完。しかし、きちんと「第一部・完」と明言してくれているのは、嬉しくもあり、しんどくもあり。つまりは、待つ身の楽しさと苦しさ。
 エピソードをほぼぶつ切りにして、後年の行く末を記してしまっているのは、おさまりの良さを与えてもくれますが、第二部がどうなるのか不安でいっぱい。で、あります。
 史実キャラはともかく、軒猿たちについては、もうちょっとぼかして欲しかったような。
 ともあれ、今巻も前巻までと同じテンションを保って、きっちりと面白かった。それだけに悔しいなぁ雑誌休刊に伴う連載終了。4巻から引っ張っていた長親との絡みから唐沢山城の攻防戦顛末へ、綺麗な流れで決着をつけたところで、本来のストーリーは止め。あとは物語上の撤退戦というか、何と言うか。かえすがえすも残念です。
 それでも、場面ごとの美しさ、迫力、格好良いキャラ達に、萌え燃えではありましたが。
 描きおろしは小ネタを拾ったキャラものと、序章にあたるエピソード。再開時の影響も最小限になるだろうし、これは良いバランス。
 どちらもたいへん素敵でした。キャラマンガはちょっと同人誌的でしたが、こんな同人誌だったらいくらでも見たいぜーと思ったり思ったり思ったり。
 第二部の開始……再開の日を、気を長く、首を長くして待とうと思います。薮口先生、お疲れ様でした。


東京怪童(3):楽天ブックス
 こちらは、やるべき展開はきっちり果たしての完結。でもやっぱりなんとなく駆け足な印象? 3巻だけ分厚いのも気になります。いや単行本に合わせての引き伸ばしや短縮をしていないという可能性もあるのか。
 スカイウォーカーはさみしすぎる。この一言に尽きる。
 ハシが好きでした。傷つくことしかできず、傷つけることしかできない。リアルでは絶対に出逢いたい、付き合いたいとは思わない存在。けれどフィクションにおいては、こんなにも愛おしい。愛すべき存在。作中においてもそれは同じ。彼にとっての現実。フィクションとリアル。嘘と嘘。残されるのは、ひたすらやりきれない、けれど何処かしら清々しい気分。
 あとは、読み終えて気づくこの作品の独特なメタ構造の取り入れ方が、実に面白かった。単なるあざとい仕掛けではない、不安感と没入感を高めていくものになっているのが流石だなあと。
 堪能いたしました。いつか静かな夜に、何度でも読み返したい。
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