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2011.02.07

本を読めば

 お品書き:「下町ロケット」「エルニーニョ」「屋根裏の長い旅」

 いつでも本さえ読めば、面白い本さえ読めば、気持ちは軽くなるんだよ。小さい頃から、そうしてきたよ。バスチアンみたいに。


下町ロケット:楽天ブックス
 池井戸潤が、技術一本を頼みに頑張る中小企業の社長がロケットの部品を作る話なんて書いたら、面白くならないわけが無いでしょ。ましてや宇宙ものに弱いわたくしですから。
 いやあ、これは本気で面白かった。銀行との軋轢やら大企業との対立やら、いつもの池井戸潤な得意技をとにかく全て詰め込んで、手加減無し真っ向勝負。そこに絡めるのがロケットであり、主人公のかつての挫折であり、今居る場所、居るべき場所を見つけ出すことであり。
 逆境から、こんな何もかもうまく行くわけないだろ、などと野暮は言わずに、素直に楽しく読んで、溜飲を下げておくのがよろしいのです。仕事というものに。社会というものに。


エルニーニョ:楽天ブックス
 なぜかサイン本。「小さいおうち」が面白かったところにサイン会の開催を知り。で、そのまま長らく積んでいたわけですが。
 若い女性と男の子、それぞれの事情を抱えての逃亡旅。と言うと深刻そうだけれど、軽やかな筆致で、陰鬱さは感じさせず。南へ南へと進み、人も風景も暖かく優しくて素敵です。若干小粒感はあるけれど、後味の良さもあり、読み終えて満足して置ける一冊でした。


屋根裏の遠い旅:楽天ブックス
 那須正幹といえば、ズッコケシリーズがやっぱり代表作ですが。そういえば中年版も読まなくては。じゃなくて、鋭く痛い児童小説も多く書いていて、これもその一作。
 主人公の少年ふたりが、学校の屋根裏から迷い込んでしまう、パラレルな世界。太平洋戦争に勝利し、その後も戦争を続けている日本。元の世界に戻る方法を探しつつ、そこでどう処していくか。そして……という、パラレルトリップものでも、重圧感のある物語。
 終盤の展開には正直驚いたし、子どもの頃に読んでいたらトラウマになったかもしれない。けれど同時に、心に強く刻みつけられたことだろう、とも思う。
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