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2011.02.24

ぬるくてもいいじゃない

 お品書き:「さざなみ」「時の“風”に吹かれて」「墓場の少年」

 読みやすそうなところを。


さざなみ:楽天ブックス
 わりと気に入りの沢村凛。今回はパートを三つにわけて、仕掛けのある作り。そのぶん、とっつきにくさ、読みにくさに繋がってしまっているのは残念。せっかく冒頭は貧乏借金青年が住み込み執事になる、という、素晴らしく美味しい掴みになっているのに。
 けれど、その三つのパートを生かしての構造は、なかなか面白かった。徐々に明らかになっていく「さざなみ」の正体と意味。そして引き起こされる波紋は時に美しく、時に怖ろしく。善なるもの、善にあらざるもの。


時の“風”に吹かれて:楽天ブックス
 梶尾真治はやっぱり短編。表題作はタイムマシンもの、叙情的な恋愛要素込みという得意分野で、それだけに手慣れて美味しく仕上げてくれる。ただ、この本の場合、他の収録作品があまりにもとりとめがなくて、読んでいて若干しんどかった。個人的には「わが愛しの口裂け女」が面白うございました。おもしろせつない、ヘンな(褒め言葉)お話。


墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活:楽天ブックス
 カーネギー賞とニューベリー賞、ダブル受賞作。児童文学のカテゴリなのに、冒頭は一家惨殺事件から始まったりして(主人公の少年はひとり生き残って墓場の幽霊たちに育てられるという設定)異色作というか意欲作というか。読んでいて、話の流れに若干違和感があったけれど、あとがきを見て納得。元々は文字通り「生活」の断片を、短編として書き綴っていたシリーズだったのね。
 しかし優しい幽霊たちよりも主人公の少年よりも、それを見守るサイラスがたいへん良いキャラでした。正体はきっとアレなんだろうな……と妄想しつつ読むも楽し。
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