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2011.04.12

大団円を待つ

 お品書き:「掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南」「百物語 浪人左門あやかし指南」「雷の季節の終わりに」

 ちょっと渋めにホラーミステリな時代劇、もう一冊はダークファンタジー。暗いと言っても暗さの質が全然違うのがいい。目と鼻の先も見えぬ旧い時代の闇。閉じた瞼の裏に粘りつく黝い闇。

 
掘割で笑う女:楽天ブックス
百物語:楽天ブックス
 シリーズもの、二作まとめて。
 時代劇であり、ホラーミステリであり。とは言うものの、基本的にはミステリ要素が上位にあり、怪談の不気味さは読み終えれば払拭される。ただし読んでいる最中はそれなりに怖かったであります。
 登場人物がみなよい感じにキャラ立ちしており、かけあいが楽しいのがポイント。ことに、怪談には超絶弱いけれど剣術に秀でた甚十郎が、傍若無人な師匠にいぢられ、いぢめられる様には、ちょっと萌えますわよ。


雷の季節の終わりに:楽天ブックス
 ホラー系なのかと思ってわりとびくびくしながら読んだのだけれど、どちらかというと、闇をきちんと纏ったジュヴナイル。なんとなく天沢退二郎っぽいかもしれない。
 僅かに「掛け違えた」異界の描写がとにかく秀逸。絡みつくようなムラの空気、表裏を為す抑圧と安らぎ、子どもゆえの無力感やら。丁寧な序盤が、中盤から終盤にかけて一気に冒険譚展開となることに若干の慌しさを感じるものの、息を詰めて読んでしまう緊張感が有り。心に残る一冊でした。
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