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2011.05.20

ミステリる

 お品書き:「無縁塚」「グッバイ・ヒーロー」「刑事失格」

 色味の違うミステリ。いろんな意味で。何よりも文体かもしれない。


無縁塚:楽天ブックス
 浪人左門シリーズ第三作目。ノベルスからソフトカバーになるとか、出世だよね。次はハードカバーですか?
 今回も毎度お馴染み、怪談から始まる謎解きと、息抜き的に剣戟。安定しちゃったというか。二作目もだけれど、これだけ人死にが出ているのに、なんだかスケールがあまり大きく感じられないのは何故なのか。まあ、悲劇の百姓家の謎を解け! だもんなー。一作目みたいに、藩政の問題が絡んでいれば、また違うのだろうけれど。
 女子的に肝心なのは、イイ男率の高さ(しかもほぼ全員が剣の達人とか卑怯じゃないか)。新登場の人物もまた魅力的。それに比して、女性登場人物の少なさ(というかレギュラーに皆無)は……いいんだろうか、これで?


グッバイ・ヒーロー
 江戸川乱歩賞、受賞後の第一作。受賞作は冒頭でなんだか読み続ける気力が湧かなくて放置しているわたくしですが、これはすんなりと入り込めました。主人公がポジティブで、いい奴で、具体的に人間味のある現在進行形のエピソードをどんどん投入しているってのがポイントか。配達人が指名されて立てこもり犯にピザを届ける、という事件の発端も面白い。全体に軽妙なノリで、すらすらと一時間強くらいで読めてしまった。
 出だしの楽しさと、終盤の一瞬脱力しかけた超展開が、しかし読み終えたらなんだか心地良くもあり。あんまり気負わず気軽に手に取って読むべき本かな、と。


刑事失格:楽天ブックス
 懐かしの復刊。しかし太田忠司の本の復刊の良いところは、ちゃんとシリーズは継続中だったり、あらためてシリーズ新作を書き下ろしてくれるところ。この阿南シリーズも、旧作復刊後に新作が発売されるということで、大変楽しみであります。
 しかし今読んでも阿南はしんどいキャラだ。むしろ、今読むからしんどいのか。誠実で真摯で、それゆえに自分で自分を追い詰めてしまう。いろんな意味で、見ているのが辛い。けれど、惹かれる。そういうもの。
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