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2011.05.29

ラストスパート

 お品書き:「完全なる首長竜の日」「幽霊人命救助隊」「憂鬱なハスビーン」

 5月が終わる。それでも読む。読み続ける。


完全なる首長竜の日:楽天ブックス
 このミス大賞受賞作。
 植物状態の人間と、インターフェースを通じて、いわば夢の世界で対話できるという設定がまず楽しい。そして、お約束で、対話相手に引きずられ、夢とうつつの境界線を彷徨いはじめる展開。その、ゆらゆらと夢をたゆとう感覚、はっと背筋を冷やして正気に返る感覚がきっちりと書き込まれていて、酩酊感を楽しめる。
 だいたい予想通りの話運びとオチではあるのだけれど、読む「楽しさ」をきっちりと味わえる一冊でした。


幽霊人命救助隊:楽天ブックス
 自殺して幽霊となった主人公たち。自殺志願者を100人救えば天国へ行ける、ということで現世に舞い戻り、すったもんだ紆余曲折しつつ使命を果たしていくという。
 軽いノリながら、自殺の原因についての考察もあり、なんだか後半は社会派ちっくな熱い主張もあり。しかし基本的に設定からしてファンタジーであり、また主人公たちそれぞれの事情が明かされるたびに、切なくなったり納得したり。安心のオチも込みで、するすると面白く読める作品でありました。


憂鬱なハスビーン:楽天ブックス
 群像新人文学賞受賞作。ってブンガクじゃないですかぁー。
 基本的にはいわゆるブンガクで、人物の描写、感情のうねり、シチュエーション。そういったものを味わう小説。性格がだいぶ複雑骨折しているヒロインに、序盤でめげそうになったけれど、とにかく文章が端正で上手で、また「いやなかんじ」の描写が達者で逆に心地良く、短さもあって意外と気楽に読みきってしまった。
 ハスビーンって人名かと思ったら「Has been」の意、というのは(その意味も含めて)ちょっと面白かったり。
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