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2011.07.24

活字に専念の日

 お品書き:「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「タルト・タタンの夢」「オーダーメイド殺人クラブ」

 図書館に行ったので、その場で一冊読んで、借りてきた一冊をその日のうちに読んで、という日。あと一冊は以前に読んでいたもの。


砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
 図書館で手に取って、そのまま一冊読み通して、ラストまで読んで「ああ何でこんな場所で読んでしまったんだろう」と。いや悪い意味じゃなくて、日曜の午後の市民図書館は感動に浸るには不向きな場所だったから。
 ずっと気になりつつ、読むのに躊躇いのあった作品。あらすじを読んで、ざっと評判を聞いて、痛くてしんどいお話であるということがまず先に頭にあったので。
 実際に読んでみて、予想はしていてもあらすじを知っていても、やはり吸引力が凄く。痛いのに辛いのに、破局は見えているのに、読んで面白くてしょうがない。結末に辿り着くまで、本を置けない。
 ……桜庭一樹、凄いな。うう。


タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
 小さなフレンチ・レストランを舞台とした、いわゆる日常の謎系のミステリ短編集。
 とにかく出てくる料理やお菓子が美味しそうで美味しそうで、読み始めてすぐこれはヤバイと思い、お腹いっぱいご飯を食べてから続きに取り掛かりました。ワイン好きにはさらに地獄かも。
 基本的に小品、といった風情のものが多いけれど、単なる日常の謎ではなく、料理やお菓子に絡めてあるのがミソ。しかも決して料理のイメージを落とすことは無い、むしろ「ああ食べたいなあ」と思わせるのがなにげに凄い。
 いちばん気に入ったのは最後に置いてある「割り切れないチョコレート」。ほんとに小ネタなんだけど、心に沁みるエピソード。いいなあ。というか、こんな後味いいものも書いてたのか近藤史恵……という……。


オーダーメイド殺人クラブ
 直木賞候補作になったり。辻村深月、何度も候補になってるけど、やっぱりあれか何年も何年もかかって功労賞的に取ったりするのか。ダメダメすぎる直木賞。
 とりあえず、いつもの辻村深月でした。いや、いつもより三割増しくらい、「痛い中二を書かせたらピカイチ」の辻村深月でした。ヒロインも、相手役の少年も、本気で痛くて、でもそれは痛々しい痛さで、「クラス」という閉鎖空間の澱みも含めて、読んでいてしんどい。やりきれない。そんな場面の連続。
 けれど、終わってみれば、鮮やかな着地を決めている。これがもうずるいってくらいの。
 青春小説、だなあ。
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