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2011.07.25

芦田豊雄さん

 我が心のアニメ。と呼んでいる作品がいくつかあります。
 不定期に入れ替わり、数は定まっていませんが。

 魔法のプリンセスミンキーモモ。銀河漂流バイファム。
 そして、魔神英雄伝ワタル。

 思い出すのは、何かの拍子に、たまたま買ったOUTの表紙。
 1988年2月号の表紙は、芦田豊雄さんのオリジナルイラストの「宇宙少年BOY」。
 アニメ冬の時代に、こんな直球の熱血少年ヒーローものをやりたい、と表紙に添えられたメッセージ。興味がある業界の人は、連絡を下さい。とも書き添えられていました。

 当時は本当にアニメは冬の時代。ファミコンが一大ブームを巻き起こし、テレビはゲームに占領されて。
 TVアニメの本数は激減し、首都圏と地方の格差は、ネット配信や衛星放送で補完できる現在と比して、数倍はありました。
 現に私の住んでいた地方では、いわゆるアニメファン向けのアニメは、週に、片手の指で足りるくらいしか放映されていませんでした。
 かわりにOVAがそれなりの隆盛を見せていましたが、ニッチな需要に応えゆく様子に、ファンはみな、業界の先細りを懸念したものです。

 そんな真冬のさなか、大人のコアなアニメファンを向いたものではなく、少年少女が夢中になって楽しみ、ファンの裾野を広げ、玩具にも夢を託すことが出来る。そんなアニメを、いま一度……との思い。重かった。けれど、無理だろうな、と思った。

 数年後。すっかりアニメ離れし、ゲーム、ことにファンタジーRPGにどっぷりと浸かっていた頃。
 RPG風のアニメがあると聞いて、「魔動王グランゾート」を視聴し、遡って「魔神英雄伝ワタル」を見ました。
 問答無用に元気で、楽しくて、明るくて、勇気を貰えるアニメ。子どもが楽しんで、玩具を手に取り、画面と一緒に遊べるアニメ。
 デフォルメメカ、異世界での冒険、ギャグを混ぜ込みつつメインストーリーにはシリアスな燃え要素も入れ込む。
 以後、幾つもの派生作品を生み出し、ひとつのジャンルとして確立した、少年向けアニメ。

 ハマりました。楽しかった。プラクションも(当時もういい歳だったのに!)買い集めました。
 ワタルもグランゾートも、キャラクターの魅力もたっぷりで、大人というかアニメファンも多数ハマっていた作品でした。

 私もまんまとハマり、VHSソフトを購入して、繰り返し視聴する毎日。
 ふと、ワタルとヒミコのデザインには、なにやら既視感があるな……と思い、取り出したOUTの表紙の「宇宙少年BOY」は、明らかにワタルの原型でした。

 驚いた。嬉しかった。
 それから、勇気づけられた。

 「魔神英雄伝ワタル」という作品は、確かに、アニメ冬の時代を切り開く作品のひとつとなりました。
 作品のヒット、玩具のヒット。アニメはまだやれる、と証明してくれた。


 真摯な声は、誰かの耳に届く。
 届いた声は、他の誰かを動かす小さな力になる。
 小さな力は、ある世界を変革し、再生への道しるべとなる。

 そう信じられる、ひとつのよすがになった。

 ご冥福をお祈り申し上げます。
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