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2011.10.28

本読む秋

 積読本に、ぼちぼちを手を伸ばしております。来月は鬼のように読む。読みたい。希望。

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ダナエ (文春文庫)
 久しぶりに読んだ藤原伊織。既にこの世に居ない作家の作品って、大事で、大事すぎて、読むのが勿体無い……。
 表題作「ダナエ」は中編。他に短編が二編収録された作品集で、各々につながりは無し。ただ、いずれにも共通するのは、藤原伊織らしい男の美学、あるいは「親父の美学」溢れる作品であるなあ、ということ。「ダナエ」に登場する画家の透徹した態度、「まぼろしの虹」は語り手よりもむしろ周辺の男性登場人物の描写、そして「水母」の主人公の醒めて苦い、諦めと紙一重の優しさ。
 発表時期前後を考えると、遺作のひとつと数えられる本であることも、印象を強めているのかもしれない。

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ツグミはツグミの森
 ずっと積んでいた本。何度か読もうと手に取っては、章タイトルなのか、美々しい文章が書き連ねられた目次に恐れをなして、そっと戻すということを。
 ちゃんと最初から読んでみればなんてことはない、その文章は語り手のキャラクターが詠んだ短歌と解釈してよいものなのでした。……よいのかな? 違うかもしれないけれど。
 出だしと設定からしてクローズドサークルものかと思ったら、全然違った。冒頭で意味ありげに語られる事件も、本質ではなくて。しかし途中で凄惨な事件は起こり、その真相は確かに思いがけぬものであり。
 いやあ、やられたなあ。最後まで読み終えた後「ええっ」と思って最初に戻り、伏線らしき箇所を探してあちこち拾い読み返し。いやあ、やられた……うん。面白かった。読んで良かった。
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