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2012.04.15

サイクル

 わりと珍しく、小説じゃない系が読みたい時期になっています今。ノンフィクション、エッセイ。そのへんの読みかけも何冊か手元に。

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無菌病棟より愛をこめて
 電車の中で読んでいてうっかり涙目になって慌ててマスクして「こ、これは花粉症のせいなんだからねっ」と脳内言い訳をしていた不審人物、それがワタクシ。
 ミステリ作家、加納朋子の闘病記。病名は、急性白血病。
 加納朋子の本は何冊か読んだことがあるけれど、優しく穏やかな日常の謎系ミステリは、作者の強くて優しい人柄あってのものだったのだな、と気付かされる。一番辛いのは本人のはずなのに、いやみなく、てらいなく、まわりの人を気遣う様子。そしてまわりの人に愛されている様子が、微笑ましくもあり、どうということないはずの場面で泣けてしまう原因ともなっており。
 でもって、外出許可が出て一時帰宅した時に深夜アニメの録画を消化しちゃうとか、副作用を紛らわすためにマンガをどかどか読んでいるとか(ほぼ全部読んだことのあるタイトルだった……)、そのへんも感情移入しちゃう理由だろうなあ。
 化学療法、抗癌剤、放射線治療、副作用。本気でしんどい闘病生活を、ユーモアをまじえ、客観的に冷静に綴っているのは、さすが小説家。それもミステリ作家という、ある意味、事実と虚構の切り分けを最も要求される職業あってのものだろうか。いや一番はやっぱり当人の性質なのだろうけれど。
骨髄移植手術は成功しても(ドナーとなった弟の日記も少しだけ収録されていて、これがまた冷静なのに熱くて泣ける)まだまだ闘いは続いている。ただ、心から、エールを贈るだけ。

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刑務所なう。
 まさに獄中日記。刑務所内で手書きした文章を外部のスタッフがメールマガジンやツイッターに投稿したものをまとめた、ということらしい。
 食事内容や作業内容が事細かに書かれていて、最初の方は凄く面白い。のだけれど、えんえんと似たような内容で、起伏は無く。そりゃそうだよね、ツイートまとめだものね。ツイログ読むようなもの。
 ドラマチックな出来事があるでもなく、基本的に、淡々とつづられる日記。
 面白くもあり、怖くもあるのは、刑務所そのものに対する批判的な論調が全然無いことかなあ。検閲に対して細心の注意を払っているっぽいし。そういう深読みをする方が楽しい一冊。
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