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2012.08.05

ノベライズ、というもの

 
ルートダブル - Before Crime * After Days - √After (講談社BOX)
ルートダブル - Before Crime * After Days - √Before (講談社BOX)

 先日よりハマっているXbox360のアドベンチャーゲーム「ルートダブル」のノベライズ。講談社BOXというレーベルから出たことに驚いたけれど、そういえば極限脱出とかもここから出てたっけ。

 内容は、ゲームのGOODエンドルートのテキストを落とし込んだもの。
 もちろん、小説のフォーマットに変換するための改稿が為され、またその為に幾つかの手法が使われていますが(地の文章の継ぎ足し、ことに「絵」で見ることが出来ない部分、キャラクターの容姿等の描写を増量、三人称の文章から一人称の文章への変換等々)、ゲーム小説っぽい小細工などは特になく、真っ向からの直球勝負であります。

 こうして読んでみると、キャラクター配置にしろ文章にしろ、実に正統派のライトノベルだなあ、という印象。パニック&サスペンスの要素が盛り盛りであったり、ミステリ寄りの叙述形式であるあたりは、ひとくくりの「ラノベ」っぽくはないですが。

 しかしこれ、そこらのゲームのノベライズと一線を画す、とても贅沢な作りなんであります。

 何がって、まず第一に、ゲームのライター本人が、そのままノベライズしていること。第二に、そのライターが、ゲームシナリオの執筆の他に、何冊も著作を上梓している「小説家」であること。
 ゲームに限らず、メディアミックスのノベライズにおいて、このうちのいずれかひとつが適うことはあっても、両方を満たすことはなかなかレアなんじゃないでしょうか。
 そういう連想で、思い出したのが「クラッシャージョウ」。高千穂遙原作、アニメの脚本も高千穂遙が担当し、さらにそれをノベライズしたのも高千穂遙。
 実際、読んでいて、表現や小道具の変更箇所が非常に似通っている部分があり、面白かった。どこをどう変えることで、小説としての効果が生み出せるか、ということへの気配りがきっちり為されているのは、やはり小説家ならでは。読む者にとって、有り難いことです。

 ストーリーそのものについては、ゲームの感想でも触れているので詳しくは割愛しますが、とりあえず個人的な感慨としては……「ゲームの記憶が無い状態で読んでみたかった」ということに尽きます、はい。
 今でもちまちまと未読文章埋めやらエンディング拾いやらでプレイを続けているので、ゲーム本編の印象が勝りすぎていて。
 ことにルートAについては、密度濃く事件に次ぐ事件、かつ飛ばすことの出来ないエピソードが続く為、ストーリーを語ることに精一杯、といった感じなので。まっさらな状態で、このノンストップなお話を読んでみたかったなあ、という……忘れかけの数年後とかに読んだら、どうかなあ。いや忘れられないよなあこの物語。うう、ジレンマ。
 ルートBは、ここ最近(数週間)プレイしていないこともあって、普通にするすると読み進められ、「仕掛け」の部分も、再び(小説という別媒体の魅力込みで)ぞわぞわと楽しみました。
ラストシーンも、次なる巻への期待が高まる、高揚感のあるもので、大変おもしろく気持ち盛り上がって本を置くことが出来ました、が……これ、小説版だけ読んだ人には、お預けってレベルじゃないだろう!
 続きは秋・冬発売予定だそうですが。ま、あれか。あれだな。待ちきれなくなったら、ゲーム版をプレイすればいいってことだな!

 というか、解決編にあたる部分も完全にノベライズされるとか、嬉しすぎてやばいですがしかしあれとかあれをどう小説にするのか、実に気になります。ううう。
 いっそ思い切りアレンジしちゃったものも読んでみたいような気がしますが……。
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