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2012.08.29

迫り来る

 タイムリミット。今月もあんまり読めてないなー。

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金木犀の徴 探偵・藤森涼子の事件簿
 久しぶりの藤森涼子シリーズ。初期作品では若くて駆け出しで純情ひたむき、頼りないお嬢さんだった涼子ちゃんが、探偵所長としてすっかり落ち着いちゃって。四十代の女探偵を、リアルで身近な存在として書いている作品……しかも、日常の謎というほど卑小でなく、殺人事件連発というほど派手でもない探偵ものって、なかなか稀有なんじゃなかろうか。そのぶん、他の事務所のメンバーが、個性的というか記号的になりすぎているふしもあるけれど。
 元々、苦味を残してしみじみするシリーズだったのが、女性オンリーの探偵事務所ものという「女性向けの軽い読み物」方面へ舵を切ってしまった感があるのは、少々残念。それでも、好きなシリーズでありつづけることは確かですが。

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雲の王
 大気を、風を、熱を、「見る」ことが出来る一族。というとファンタジー色が濃いように思えるけれど、どちらかというと実際の観測、気象学に沿った解説のが主で、それが結果として「見えたもの」の解釈に役立ったり、説明になっているあたりがユニーク。おかげで目が滑りまくりましたけれども……昔から苦手だったなー。ここらへんの分野。
 ヒロインが徹頭徹尾保守的で頑迷で、決して能力にヒャッホイしたりしない、一度もするシーンが無いあたり、この手の能力が出てくるものとしては珍しい。バツイチ子持ちの主婦、という設定もまた、この特質を強力にサポート。気に入らない人物への辛辣さといい、好き嫌いの分かれる人物像。
 気象を描いた小説としてはとても面白いものですが、最後の最後まで、さしたるカタルシスは無いので、そういうものを期待して読んではいけないようです。はい。すみません。なんとなく謝る。
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