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2015.09.16

名残りを

 あとがきを見るに、やっぱり、消化不良な部分もあったんだろうなぁ。


オルガの心臓(3)<完> (KCx)

 全3巻、完結。
 伏線の回収が唐突であったり、拾いきれていないように感じる部分もいくつかありますが、ストーリー本体とメインキャラクター達の葛藤は綺麗に解決して終わりましたので、じゅうぶんに「読み終えた」満足感はありました。
 性格と過去と言動が複雑骨折を起こしまくってたニトくんをもう少し眺めていたい気はしたけれど。

 少女マンガ系のこういう「SFファンタジー」とでも呼ぶべき作品は、だいたいにおいて、内面的な話になっていくのが面白いな。と、つらつらと。
 男性向けコミックの場合、世界の成り立ちや仕組みが暴かれて、その中で揉まれつつ葛藤していく主人公達、という構図になるところ、少女・女性向けの場合、誰かの心の闇、過去に受けた傷、その中に深く深く潜っていく主人公達、という展開になるのがスタンダード。の、ような。
 はっきりと男性向け・女性向けと区切れるレーベルほど、顕著になる……ように感じます。
 どちらが良い悪いという優劣を言っているわけではなく、傾向として、面白いな。と。

 この物語の場合、ニトとオルガというふたりの主人公について、そのへんの「内面からえぐっていく」醍醐味を存分に味わうことが出来たというか、そこがやはり本筋であったというか。
 もしかしたら作者としては、作中登場する画期的な人工心臓、それが起こすイノベーションについて、SF的な思考実験をもう少し掘り下げる構想もあったのかもしれないし、だとしたら残念ではありますが。
 人物を描き起こす、ひとつの物語としては、必要十分な「語り」を与えてくれました。

 美しくしっかりした絵といい、ところどころで見せてくれた爆発的な盛り上がりといい。これが初の本格長期連載ということで、今後の作品にも期待したい、期待してしまう漫画家さんが増えました。
 次回作を楽しみに。今は浸って、しばし読み返します。
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