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2007.09.23

最終回はいいものだ

 泣いて笑って、盛り上がって、少ししんみりして。
 最終回はいいものです。確かに。
 けれど、淋しいものでもあります。

 アリアンロッド・リプレイルージュ最終巻「ノエルと蒼穹の未来」。

 ちなみに発売日まで待ちきれず、うっかりbk1の特急便でフライングゲットしてしまいましたですよ。いいんだ。フラゲできる書店への交通費を考えたら、特急料金何するものぞ。
 届いた本を手に取って、まずは表紙イラストの美しさに感動。
 カバーをぺらりとめくってみて、表紙と口絵に施された絶妙な仕掛けと、ノエルの表情にさらに感動。
 口絵3ページ目で三巻を思い出してまた辛く……。

 三巻のラストであんな事態になった後、どうやって収めるのか、キャラクターの扱いにしろ物語の行く末にしろ、期待半分不安半分で待っていました。
 一番気になっていたのは、居なくなったPCの扱い。補填というと言葉が冷たいですが、そのへん。
 読んでみれば、トランに代わるキャラクターの投入・登場は、納得の行くものに仕上がっており、一抹の淋しさを感じつつ、物語の展開的にはとても自然だったのが嬉しい。
 ……しかし、[再生]のライフパスを持ったPCの退場後に[黄泉がえり]のライフパスを持ったPCが参入するって(どちらもダイスロールで決まっているのがミソ)何と言う出来過ぎっぷり。
 ダイスの神様はドラマティックを好むものだなあ。

 次いで、目次。
 章タイトルの仕込みが最終章になって初めて機能するというのが良かったです。ずっと武具のタイトルを続けてきて、最終章で初めて武具じゃない? と思わせて、本文を読むと、ああそういう意味だったのかと腑に落ちる。

 物語は前巻までの流れを受けて、より大きな奔流へ。謎は明かされ、伏線は回収され、謎だったNPCの正体も明かされて、すべてはひとつの大きな流れに。
 みっしょん07での、失った仲間を引きずっているくだりとか、ガーベラの真意があきらかになるくだりとか、本当に下手な小説よりも引き込まれ、感情移入して読んでしまった。

 最終章、みっしょん08。
 今回予告は、異色な演出ながら、やってくれたなあと。手が震えてしまった。これによってプリプレイが省略されてしまったのは残念ではありますが、演出とページ数の兼ね合いを上手く処理したのではないか、と。
 時間を区切られての行動というゲーム的な仕掛けを、ギリギリのダイス目(笑)で乗り越えての最後の戦闘。
 これもまた、素晴らしく盛り上がるものでした。

 呼びかける声、振るわれる剣。
 力を発動し、力を失っていく武具。
 人として在るための、人としての戦い。
 ――イジンデルに似たシチュエーションとなった、最終ラウンド。

 あの時は、間に合わなかったけれど。
 今度の<<エンカレッジ>>は、届いた。確かに。
 なつかしい声に後押しされて。

 静かな、けれど優しいラスト・シーンを読み終え、ラストのイラストを見た時、まだ文庫のページは開いたままなのに、ぱたんと音を立てて本が閉じたような気がしました。
 物語の扉がひとつ、閉じた……完結したのだなあと。

 今はただ、ありがとうとだけ言いたいです。
 著者に、プレイヤーに、イラストレーターに。

 そして最終回のもたらず満足感と、ひそやかな淋しさに、浸ります。
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