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2009.08.27

堕落と墜落

 お品書き:「40 翼ふたたび」「春の窓」「厭魅の如き憑くもの」

 どうにも進まない。いろいろと。理由がわかっていてなお抗えないあたり、もう余生と思って諦めてもいいですか。


春の窓:楽天ブックス
 安房直子の、ビター・スウィートな童話集。なぜこれがホワイトハートというレーベルから出ているのか、不思議。
 美しいけれど甘ったるくはなく、しっとりと終わるけれど心に疼きを残す。御伽噺の要素として不可欠な(と個人的に思っている)喪失と再生、あるいはその暗示が、優しさに包まれて落とし込んである。とても好み。
 収録話のひとつである「星のおはじき」は、ずっと昔、雑誌「詩とメルヘン」で読んだことがあって、不意打ちの懐かしい出逢いが、また嬉しかった。


40 翼ふたたび:楽天ブックス
 石田衣良。実はIWGPは何だかしんどくて、こっちの方が自分的には読みやすかろうと手に取ってみたのでした。人生の良い方の半分が終わってしまった、って、普通に思いますものね。うん。
 で、思った通り、読みやすかったし、感情移入もし易かった。いろいろとことがスムーズに運びすぎるあたりで拒否反応の出る人も居そうだけれど、「おはなし」としてはこれが正解。これでいい。少なくとも私は、これを読んでちょっとだけ元気が出た。


厭魅の如き憑くもの:楽天ブックス
 三津田信三。実は以前、「忌館」を読もうとして、途中でホラー小説であることに気づき、ギブアップしたことが。根っからの怖がりですから!
 で、こっちは、オカルト要素を決してすべて否定はせずに、なおかつミステリーとして成立しているということで、興味を惹かれて。やっぱりそれなりに怖い場面もありましたが、電車の中で読む分には平気でした、はい。そしてミステリー部分、名探偵というより迷探偵の「さて」シーンが、なかなかに楽しい。しかし、メタ視点に半歩突っ込んだ種明かしは、ぶっちゃけいらないんじゃないかしら。読み手があとから見返して発見する楽しみ、の部分でもあるんだし。

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