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2010.02.03

節分

 お品書き:「十字架」「検察捜査」「これが「演出」なのだっ」

 むかーしむかし読んだジュニア小説で「今夜は節分だね」を「今夜は接吻だね」と聞き間違える少女、というのが出てきましたが。いや、無いわ……それは無いわぁ、と思った。昭和のメモリィ。でもあの妄想少女のキャラは今でも有りかもしれない。


十字架:楽天ブックス
 いじめを題材とした作品というのも、たいがいうんざりですけれど。この作品については、終わりのない、区切りのない贖罪というものを、じっくりと丁寧に登場人物の内面から描いていて、終始重苦しい雰囲気でありながら、引き込まれて読みやすかった。
 しかし重松清は結局父親を描くことに戻っていくのだな……と。


検察捜査:楽天ブックス
 今さらデビュー作に遡って。1994年の乱歩賞受賞作だけれど、古さをさほど感じないのが凄い。そりゃ携帯電話は出てこないし、PCのかわりにワープロでフロッピーディスクだったりはするけれど、作品への没入をクリティカルに阻害するに至っていないのが、誠実に書かれた作品の持ちえる強さだよなあと思うのです。
 美人検察官が凄惨な殺人事件の捜査をきっかけに、法曹界の闇に挑む! とか書いちゃうと、まるっとハリウッド映画的。しかし底が浅くならないのは、やはり業界に精通した作者ならではの手腕。
 ただ、ステロタイプゆえにか、ヒロインがいまひとつ感情移入できないのは、ちょっとしんどかった。伊藤君が便利なポジションすぎるのも。


これが「演出」なのだっ:楽天ブックス
 大地丙太郎という人は、良くも悪くもアクが強くて(作品もそうだけど)好き嫌いが分かれるんだろうなーと思う。
 この本についても同じく、読んでいて引っかかる部分が多々あった。でも、そんなことはどうでも良くて、とにかくアニメに対する情熱であるとか、演出について具体的な手法から心構えまで語っていたりとか、そのへんの熱気にあてられつつ読むべき本ではないかと。
 個人的には終盤の原作者との係わりかたについて書かれた部分が面白かった。それと、最後に上げられたオススメ作品。ここにもやっぱり熱があって、見よう、読もうという気にさせられる。


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