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2010.03.03

受賞作品

 お品書き:「六枚のとんかつ」「ラガド」「三年坂 火の夢」

 ミステリ系の受賞作品が並びましたわ。偶然、重なったわけですが。受賞作品って、ある程度のクオリティや話題性を期待して読むわけです。それが叶うかどうかは、うん。ね。


六枚のとんかつ:楽天ブックス
 第3回メフィスト賞受賞作。
 いやーバカだなー(褒め言葉)バカミスという言葉を、これを読んでやっと理解したような気がする。
 愛すべき、愛されるべきバカ。ただ、表題作の「六枚のとんかつ」は、バカだけどトリッキーで、普通に面白い……かも。
 しかし個人的には、しょーもない下ネタの的外しまくりの推理や、果てなく脱線していく会話、よくわからないけど気がついたら納得している例え等が、どうしようもなくツボに入った。「スパゲッティのフォークが空中に浮く時代」がとほうもなくツボ。ほんとーにバカだなー(褒め言葉)いやーこりゃ面白いわ。


ラガド:楽天ブックス
 第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
 中学校の教室で起こった闖入者による殺人事件、と聞くと、かつてあった事件を思い浮かべて、ああ社会派な感じなのかな、あるいはセンセーショナルなものなのかな、とか身構えるわけですが、なんかそんなの超越して斜め上にぶっ飛んだ作品でした。プロローグの意味の掴めなさ加減から始まって、序盤は実験の緊張感で引き込まれ、視点キャラが複数登場するもみな右往左往。二転三転する「真実」の果てに、覆される構図。しかし、これもまた、「ミステリ」と呼ぶと怒る人が居そうな作品でごじゃります……。


三年坂 火の夢:楽天ブックス
 第52回江戸川乱歩賞受賞作。
 明治の東京を、地図を持って坂を探して歩く。という感覚を、えんえんと、とにかくひたすらに、感じられますですはい。「三年坂で転んだ」というフレーズ、父と兄の足跡を辿るという構成など、惹かれる部分もあるのだけれど、全体に澱んだ空気が漂うのが個人的には好みに合わず。上京後、主人公のまわりにひとりも味方がいないのも、読んでいてしんどいというか居心地が悪い。真相が明らかになって納得はするものの、気分良くはならない……ううむ。
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