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2010.03.15

心に傷と簡単に言うが

 お品書き:「天霧家事件」「血の記憶(上)(下)」「ホカベン ボクたちの正義」

 なんかキツい感じのミステリばっかり読んでるなあ。いろんな意味で。たまにはまったり日常系、人の死なないミステリも読みたいなあ。ってそういう本も手元にはあるんですが、もったいなくて積んでいたりして。


天霧家事件:楽天ブックス
 狩野俊介シリーズ最大の異色作にして、わたくし最愛の作品でございます。あくまでも凡人、しかし足と人柄と、これまで培った探偵としての経験を生かして、地道に渋く事件を解決する野上さんが主人公を張る、唯一の作品。
 フィクションにおける、等身大でありながら本気で格好良い大人として尊敬すること、もうじき二十年。読み返してみて、懐かしさは感じるものの、やはり色褪せてはいなかった。それだけで、もう。
 この「天霧家事件」は、ミステリとしても、次の場面で何が起こるか分からない、誰が犠牲者となるか分からない、といった緊張感があり、それもまた従来のファンにとっては魅力のひとつでした。最大の謎については、それなりに察しは着くものの、明かされるに至るまでの経緯が山あり谷あり。やっぱり、単品としても大好きな作品です。

 
血の記憶(上):楽天ブックス
血の記憶(下):楽天ブックス
 ひさびさの海外ミステリ、というかサスペンス。冒頭からいきなりヒロインが感情移入のしようが無い人物で、どうしてくれようかと思った……そのくせスペックは高いんだよなー。美人、頭がいい、キャリア有り、名家の生まれ。それらすべてを引き換えられるほどの傷を負っているのも確かだけど。
 その傷を軸として進んでいく物語は、序盤はゆるゆると、中盤からは一気に加速し、終盤はジェットコースター状態になる。おかげさまで、気がつけば朝でした。
 しかし、なんだかものすごくハリウッド映画的。ひとときノリノリで楽しめるけれど、ああ面白かった。で終わる。娯楽本としてはとっても正解ですが。


ホカベン ボクたちの正義:楽天ブックス
 コミックもドラマも知らず。やけに薄いなあ、というのと、やけに活字が大きいなあ、というのと。いかにもタイアップ、マルチメディア展開用に書かれた小説っぽい、と思ったのですが(実際、シーンの立て方や描写など、映像に置き換えることが念頭にありそうな印象)、後半に行くにつれてその感触は消えてゆき、最後の裁判シーン、どんでん返しにおいては、余計なことを考える隙も与えられず、一気に読みきってしまった。
 というわけで、面白かったのだけれど……うううむ。あくまでもワン・エピソードな感じは拭えず。きっちりと濃密な描写の施された長編で読みたかった。
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